日本ゼオンは22日、水島工場(岡山県倉敷市)で進めていた合成香料の主力製品であるリーフアルコールの能力増強工事が完工し、同日竣工式を開催したと発表した。今後、試運転を行い9月からの本格生産を予定。同製品の年間生産能力は1600tに拡大することになる。
リーフアルコール(シス‐3‐ヘキセノール)は、
2022年7月25日
2021年3月26日
日本ゼオンは25日、合成香料の主力製品であるリーフアルコールについて、生産能力を増強することを決定したと発表した。同社はリーフアルコールで世界№1のシェアをもつが、今回の増設により年間生産能力は1600t(現在1200t)に拡大する見込み。今年の夏に起工し、2022年秋の竣工を予定している。
リーフアルコール(cis-3-Hexenol)は「青葉アルコール」とも呼ばれ、新緑の若葉のような香りをもつ合成香料。フレッシュ感を演出するグリーン系香料として、香水やシャンプー、石鹸などのフレグランス、また、清涼飲料や菓子などのフレーバーに幅広く使用されている。汎用的に使用される香料として、今後も安定的な成長が見込まれていることから、同社は能力増強を決定した。ゼオングループはこれからも香料の〝化学〟を通じて、香り豊かなくらしの演出に貢献していく。