三菱エンジニアリングプラスチックスは20日、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「ノバデュラン」を、来月1日出荷分から値上げすると発表した。
改定幅は、国内が30円/kg、海外が0.3USドル/kg。
PBT樹脂の原料価格や副資材、物流経費の上昇に対応し、同社はコスト削減を推進してきたが、昨今のコスト上昇は、自社内で吸収できる範囲を超えていると判断。今後も安定供給を維持するために、今回の価格改定を決定した。
2018年11月21日
2018年11月8日
2018年11月8日
2018年1月13日
付加価値品を成長分野に展開、汎用品は世界で拡販図る
ポリカーボネート(PC)製品で国内トップメーカーの三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、1994年に三菱ガス化学と三菱化成工業(現・三菱ケミカル)の合弁会社として設立された。
両社からポリカーボネート樹脂の供給を受け、コンパウンドに加工してグローバルで販売を行っている。生産能力は国内の2カ所で計18万t/年、中国の2カ所で計14万t/年、タイで17万t/年、韓国で6万t/年の合計55万t/年になる。
製品は「ユーピロン」「ノバレックス」「ザンター」の3ブランドで展開。「ユーピロン」は三菱ガス化学から、「ノバレックス」は三菱ケミカルから、「ザンター」は2010年にPC事業を買収したオランダのロイヤルDSMから継承した、いずれも長年の実績を持つブランドである。
MEPのPC事業の方針は「品質の高い汎用品を、安定的に供給すること。付加価値の高いコンパウンド品を、今後の需要拡大が見込まれる、自動車や医療・ヘルスケアなどの分野への拡販を図ること」だ。
特に自動車に関しては、安全装置や自動運転による車内空間の変化、電動化に伴うさらなる軽量化の要求などにより、樹脂の使用が増えることが見込まれる。
これに対し、PCは