旭化成はこのほど、中国インターナショナルファッションウィーク委員会と、中国インターナショナルファッションウィーク(北京コレクション)で、27日に「旭化成・中国未来の星デザインイノベーション大賞」の授賞式とファッションショーを開催したと発表した。
受賞者は李笑、梅茜茜、周嘉玉の3氏。北京飯店で、大賞授賞式と、受賞者3氏よる「ベンベルグ」を使用した「2019春夏ベンベルグコレクション」の発表が行われた。ファッションショーでは、同社のベンベルグをふんだんに使用したコレクションが披露され、会場に詰め掛けた約1000人の観客を魅了した。
李氏は今回のコンテストを通して、日本の審査員からアドバイスをもらったことなどに対し「たいへん勉強になった」とコメント。梅氏はベンベルグについて勉強し使用できたこと、周氏も「ベンベルグという価値のある生地」に触れることができたことに対し、いずれも「うれしく思う」と述べている。
ベンベルグはコットンリンターから生まれたキュプラ繊維のブランド名。世界のトップブランドで最高級裏地として採用されているだけでなく、高機能性とエコロジー性という素材特性を生かし、ファッション衣料のみならず、インナーウエアやスポーツウエア、寝装分野など、様々な用途分野で製品化されている。同社は1931年から製造を開始し、現在では世界で唯一の製造販売者となっている。
一方、北京コレクションは1997年から毎年3月(秋冬シーズン)と10月(春夏シーズン)の年2回、北京で開催されている中国を代表するファッションショー。昨年、20周年を迎え、これまで国内外デザイナーによる1200回以上のコレクションが行われ、3300人を超えるデザイナーとモデルが参加している。
同社は受賞学生に対してベンベルグの生地を提供し、日本での研修の場を設けるなど、さまざまな支援を行い、未来のファッションエリートの養成に寄与するとともに、モノづくりの側面から中国ファッション業界に長期的な貢献を果たすことを目指している。