クラレは24日、人工皮革「クラリーノ」について、7月1日出荷分より価格改定すると発表した。対象製品は人工皮革「クラリーノ」の国内向け製品で、改定幅は「10%のアップ」。
主要原材料や燃料、物流費用などを含めたコストの上昇は、自助努力によるコスト吸収の範囲を超える状況にあり、安定供給を維持するために価格改定を実施することにした。
2024年6月25日
2022年6月29日
クラレはこのほど、人工皮革「クラリーノ」がレノボ・ジャパンのノートブックPC「ThinkPad Z13」の天板に採用されたと発表した。「クラリーノ」が、レノボPCに採用されるのは初となる。
レノボでは、ノートブックPCの性能やデザイン性に加え、環境への意識も高いユーザーに向けた新しい「ThinkPad」の製品開発を進めてきた。今回、クラレが開発した再生プラを原料とする環境対応型の「クラリーノ」が、レノボの商品企画コンセプトとマッチしたことから、フラッグシップモデルであるZシリーズへの採用に至った。
環境対応型「クラリーノ」の特長として、ベースとなるマイクロファイバー不織布には回収したペットボトルを原料とする再生PET樹脂を使用(マイクロファイバーのリサイクル原料比率95%以上)していることや、高い堅牢性をもつ「ThinkPad」ブランドの天板に求められる耐傷性、耐摩耗性、耐薬品性、良好な型押し加工性などの機能性を有しながら、美しい表情を生み出す表面のシボ(凹凸)加工などが挙げられる。
2022年2月7日
2021年3月30日
2019年12月23日
クラレは20日、NISSHA(京都市)と共同で、人工皮革「クラリーノ」を使用した「マテリアルインサート」として、「『マテリアルインサート』with『クラリーノ』」を開発し、両社の販売チャネルを通じて販売を開始すると発表した。
「クラリーノ」は高級感がありながら、機能性やメンテナンス性に優れたクラレの人工皮革。「マテリアルインサート」は布や木など素材の持つ触感や特性を、そのまま活用することが可能な、NISSHAのインサート成形技術である。光透過やタッチスイッチなどの機能付加にも対応できる。
NISSHAの持つ高度な印刷・成形技術と、「クラリーノ」の持つ素材特性のコラボレーションにより、高い質感と信頼性、美しさを兼ね備えた「『マテリアルインサート』with『クラリーノ』」が生まれた。これにより、「クラリーノ」を自由な形状にインサート成形することができる。
複雑で立体的な造形や機能付加にも対応し、シームレスかつスタイリッシュなデザインと設計に貢献する。主な対象市場として、CASEの潮流の中で、シームレスな内装や新たなユーザーインターフェースへの需要が高まっている、自動車などのモビリティ、ライフスタイルに調和する外装が求められている、コンシューマー・エレクトロニクスなどを想定している。
2018年11月21日
クラレはこのほど、ミカサのバレーボール「V200W」の表皮素材として、同社が製造・販売する人工皮革「クラリーノ」の採用が決定したと発表した。
V200Wは今月16日にメキシコのカンクンで開催された第36回国際バレーボール連盟(FIVB)世界総会で発表された公式試合球の最新モデル。2008年の北京オリンピックから使われ始めた「MVA200」の後継モデルとして、2019年のFIVBワールドカップでデビューする予定だ。
V200Wに採用されるクラリーノの特長は、①スポンジ状の風合いをもつマイクロファイバー不織布層に、発泡層をもつポリウレタン表皮を重ねた「二重クッション構造」で、ソフト感と柔らかさを実現②ボール表面にディンプルシボ(凹加工)を施し、さらにフラット面にも微細なシボを付与した「マルチパターン構造」により、ボールの飛行安定に貢献③ボール表面のナノ・バルーン シリカコーティング加工により、汗濡れなどで生じる競技中のボールの滑りを抑制し、ボールのコントロール性を大幅に向上させること。
クラレとミカサとの協業の歴史は長く、両社の取り組みのはじまりは1967年まで遡る。以来両社は、バレーボール用表皮素材を共同で開発してきた。2008年には、両社で共同開発を行ったクラリーノが、FIVB公式試合球MVA200に採用された。バレーボール用表皮素材として高い評価があり、今回の最新モデルにも、引き続き採用されることが決定した。