【2018年 夏季特集】 信越化学工業代表取締役会長  金川千尋氏

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2018年8月9日

 市場動向を注視、好業績に甘んじることなく成長を追求

 ━ 信越化学は、好調な業績が続いています。

 昨年度はシンテックをはじめ全ての事業が好調に推移したことで、最高益を更新しました。メーカーとしてやるべきこと、すなわち最高の品質の製品を最低のコストで生産し、その製品を適正価格で売り切ることを続けてきた成果です。

 相場より高く売れば、お客様の信頼をなくしますし、安く売れば会社の利益を損ねることになります。当社の社員はこれらのことを良く理解しており、全部門の社員が一生懸命努力してくれたことが、良い業績につながったと思っております。

 ただ、「山高ければ谷深し」という言葉があるように、良い時ほど最悪の事態を想定しなければなりません。経済環境や市場の動きをよく見て、わずかな変化にも気を付けています。企業は株主の期待に応え利益を上げ続けることが使命であり、経営は結果が全てです。

 ━ 貿易摩擦問題などの市場への影響が心配されています。

 世界情勢は先行き不透明な状況が続いていますが、どんな状況下でも利益を上げることを目指します。私たちが注力すべきことは、

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信越化学 2期連続で最高益更新の見通し

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2018年8月3日

 昨年度に各利益項目が最高益を更新した信越化学工業は、今年度の第1四半期(4―6月期)も過去最高益を達成しており、通期予想でも2期連続の最高益更新となる見通しだ。

 第1四半期はの好業績は、全事業(塩ビ・化成品、シリコーン、機能性化学品、半導体シリコン、電子機能材料、加工・商事・技術サービス)が増収増益となったため、特に塩ビ・化成品事業と半導体シリコン事業における利益の増加が業績を大きくけん引している。

 昨年度の営業利益は、塩ビ・化成品事業が前年比75%増の932億円、半導体シリコン事業は同66%増の929億円と大幅な増益となった。第1四半期の営業利益でも、塩ビ・化成品事業は前年同期比49%増、半導体シリコン事業は同52%増となっており、昨年度の勢いを継続している状況だ。

 半導体シリコン事業については、半導体業界が

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