出光興産 保育・介護施設に再エネ100%電気の供給を開始

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2021年10月8日

 出光興産はこのほど、100%子会社の出光グリーンパワーを通じ、ライクグループの運営施設へ、再生可能エネルギー100%の電力を今月9日から随時供給すると発表した。供給先はライクグループが東京都・神奈川県を中心に運営する保育・介護施設など82カ所で、年間約6300tのCO2排出量削減に貢献する。

 「プレミアムゼロプラン」は、再エネ(FIT電気含む)100%の電源構成に、トラッキング付非化石証書を組み合わせることで、供給する電力のCO2排出量をゼロとするプラン。今回の導入により、ライクグループで使用する年間約1335万kWhの電気が再エネ由来となり、約6300tのCO2削減に貢献する。なお、同プランは、再エネ100%の電力使用を目標とするRE100加盟企業も利用できる。

 ライクグループは保育・人材・介護事業を展開。待機児童の解消・女性活躍の推進・労働力人口の増加・介護離職の解消・介護需要への対応といった社会課題の解決に事業を通じて取り組むため、持続的な未来を創造することが前提であるとし、2050年までに事業活動で消費する電力を100%再エネに転換することを目標に掲げている。

 ライクグループが運営する施設のうち、82カ所の電力を同プランへ切り替えることで、ライクグループが掲げる「事業活動で消費する電力の40%を再エネに転換する」という2030年までの中間目標を、大幅に前倒して達成する見込み。

 出光興産は、引き続きライクグループの再エネ電力への転換をサポートするとともに、低炭素社会の実現に向けた経営をより一層支援するため、グループのソーラーフロンティアを通じた自家消費型太陽光発電システムの提供も今後進めていく予定。

100%再エネ由来の電気をライクグループに供給
100%再エネ由来の電気をライクグループに供給

出光興産 アンモニアSC構築、JERAなどと共同検討

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2021年10月7日

 出光興産はこのほど、アンモニアサプライチェーン構築に向けた共同検討について、JERA(東京都中央区)、およびヤラ・インターナショナル(ノルウェー・オスロ)と覚書を締結したと発表した。

 今回の覚書締結により3社は、徳山事業所(山口県周南市)を拠点としたアンモニア国内物流構築、同拠点を活用したアンモニアバンカリング(船舶向け燃料)事業や需要開拓、国内向け燃料アンモニアの海上輸送の最適化についての共同検討に取り組む。

 カーボンニュートラル社会の実現が世界的に目指される中、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは、CO2排出量削減に寄与することが出来る次世代燃料として期待されている。また、アンモニアは発電用燃料としても注目されており、特に石炭火力発電では石炭との混焼実証が進められている。

 出光興産は、徳山事業所の既設ナフサ分解炉や石炭ボイラーを利用したアンモニアの混焼実証試験を計画するとともに、将来はCO2低減策の1つとして徳山事業所近隣の顧客へのCO2フリーアンモニア供給を目指している。

 JERAは国内最大の発電事業者として、自社の保有する石炭火力発電所にてCO2フリーアンモニアの混焼を目指し、その生産にも積極的に取り組んでいる。

 また、世界最大規模のアンモニアメーカーであるヤラ・インターナショナルは、アンモニアの国際物流を数多く担い、欧州や豪州ではCO2フリーアンモニアの生産プロジェクトを進めている。

 出光興産は中期経営計画において、既存の製造拠点を新たな低炭素・資源循環エネルギーハブへと転換する「CNXセンター構想」を掲げる。その一環として、CO2フリーアンモニアのサプライチェーン構築の早期実現を目指しており、まずは徳山事業所を拠点とした検討を推進。今回3社で共同検討に取り組むことで、アンモニアSC構築の実現に向けて、より一層前進すると見られる。

 出光興産は今後も、自社操業に伴うCO2排出量削減を推進するとともに、顧客のCO2排出量低減に貢献するため、低炭素エネルギーの安定供給に向けた活動を展開する。

 

出光興産 人事(15日)

2021年10月6日

[出光興産・人事](15日)▽昭和四日市石油四日市製油所製造一部副部長兼製造一課長福間秀文▽同社同製造所環境安全部長兼警防課長大同浩生(11月1日)▽電力・再生可能エネルギー事業部ソリューション事業推進担当部長兼ソーラーフロンティア販売統括部ソリューション事業セグメント長冨田浩史▽東亜石油人事総務部総務課長山中敏之▽ソーラーフロンティア販売統括部ソリューション事業セグメント西日本支店次長兼営業管理ユニット課長(大阪)堀内洋。

出光興産 2販社を合併、出光エナジーソリューションズ発足

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2021年10月4日

 出光興産は1日、連結子会社であるリーフエナジーとエスアイエナジーについて、同日付でリーフエナジーを存続会社として吸収合併し、出光エナジーソリューションズを発足すると発表した。

 出光興産100%出資の販売会社である両社はこれまで、燃料油、潤滑油をはじめとする商材、提案力、全国規模での販売ネットワークを強みとしてきた。

 今回の合併により、今後、変化が加速する社会・環境下、今まで以上にユーザーに価値を提供できるようにシナジーを発揮し、顧客ニーズに応えられる体制を構築していく。

【ポリカーボネート特集5】出光興産

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2021年10月1日

コスト競争力と独自技術で、2桁成長を目指す

 出光興産は、1964年に独自の連続生産技術により徳山工場でポリカーボネート(PC)生産を開始。1975年には三菱化成に技術供与し、1985年に千葉工場で生産を始めた。

 その後、事業環境の悪化から日本での生産を停止し、2015年に台湾のフォルモサケミカルズ&ファイバー(FCFC)でのライセンス生産に集約。巨大コンプレックスでの生産により、原料ビスフェノールA(BPA)や用役など、製造コストの面で競争力を高めた。

 FCFCは年産20万tの生産能力をもち、

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出光興産 シェル美術賞2021、対象作家4人を決定

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2021年9月28日

 出光興産はこのほど、「シェル美術賞 アーティスト・セレクション(SAS)2021」の出展作家4人を決定したと発表した。

 SASは、シェル美術賞を受賞または入選した作家を継続的に支援することを目的とした企画展。10回目となる今回は、シェル美術賞の審査員が過去の受賞・入賞作家の中から、シュ・ニン(許寧)氏、高松明日香氏、坪井康宏氏、町田帆実氏の4人を選出。各氏の新作・近作を「シェル美術賞展2021」(国立新美術館 展示室1B:12月8~20日)の会場内に展示する。

 同社は今後も、次世代を担う若手作家の継続的な支援に取り組んでいく。

出光興産 脱炭素経営EXPO共同出展、ソリューション紹介

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2021年9月28日

 出光興産とソーラーフロンティアは、東京ビッグサイトで開催される「第1回 脱炭素経営EXPO」(9月29日~10月1日)に共同出展する。

出光とソーラーフロンティア:「脱炭素経営EXPO」展示ブース(イメージ)
出光とソーラーフロンティア:「脱炭素経営EXPO」展示ブース(イメージ)

 両社は、出光グループとして蓄積した長年のノウハウを最大限に生かし、企業の脱炭素化に向けた取り組みをサポート。今回、企業向け脱炭素ソリューションが一堂に会する同EXPOに共同で初出展し、ESG経営を推進・検討している企業向けに、①自家消費型太陽光発電システム、②再エネ電力、③O&M(オペレーション&メンテナンス)サービス、④陸屋根用架台、⑤太陽光パネルのリサイクル技術開発など、企業の価値向上につながる同社グループの各種ソリューションを紹介する。

出光興産 東証プライム市場、選択意向を申請へ

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2021年9月24日

 出光興産はこのほど、東京証券取引所(東証)が市場区分見直しに伴って来年4月に創設する「プライム市場」の選択意向を申請すると発表した。今後、東証が定めるスケジュールに従って、手続きを進めていく。

 同社グループは、今後ともコーポレート・ガバナンスのさらなる充実を図るとともに、中長期的な企業価値向上に努めていく。

出光興産 エンプラのSPSを値上げ、コスト高騰に対応

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2021年9月22日

 出光興産は21日、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)「ザレック」について、10月1日納入分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、難燃グレードが「50円/kg以上」、一般グレードが「40円/kg以上」となっている。

 SPSは同社が独自に開発したエンジニアリングプラスチックで、電子電機部品、家電部品、自動車部品、建材などに使用されている。各種原材料価格の急騰に伴い、各種副資材の調達価格も急騰している状況にある。

 同社は、厳しい経済環境下、引き続きコスト低減に取り組んでいるものの、こうしたコストの高騰は自助努力により吸収できる水準を超えるものとなっているため、今回、値上げせざるを得ないと判断した。なお、想定した調達環境が大きく変動する場合は、価格改定幅の修正を行う場合もあるとしている。

出光興産 超小型EVのロゴデザイン公募、最優秀賞が決定

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2021年9月15日

 出光興産はこのほど、タジマモーターコーポレーションと共同出資する出光タジマEVが、ブランドロゴとエンブレムデザインを一般公募し、最優秀賞および各賞を決定したと発表した。最優秀賞には1584点の公募作品の中から選ばれた福士成悟氏によるデザインが選出された。同デザインは出光タジマEVのブランドロゴ・エンブレムの原案となり、同社でリデザインを行い最終決定の上、2022年の上市を計画する超小型EVに採用される予定だ。

最優秀賞となった超小型EVのロゴとエンブレム
最優秀賞となった超小型EVのロゴとエンブレム

 最優秀賞に輝いたブランドロゴは、次世代モビリティとモビリティサービスの開発・提供を行う出光タジマEVのブランドネームをモチーフに、小型で小回りの利く車体イメージに合わせてアルファベットの小文字を使用し、中央の「e」には電源スイッチのピクトデザインがあしらわれている。 

 また、エンブレムデザインには、出光タジマEVが目指す、地域に根差したモビリティの「風」「流れ」「ムーブメント」といった「新しい風」を表現しており、これらの点が評価され受賞に至った。

 出光タジマEVは「所有から利用へ」といった車に対する価値観やニーズが大きく変化する中、超小型EVを核とした新しいカテゴリーのモビリティの提供を通じて移動に関わる地域課題の解決を目指し、サービス開発を進めている。提供するモビリティサービスの詳細については、年内に正式発表する計画。新型車両や新モビリティサービスについては、同社ホームページ(ティザーサイト)にて最新情報を順次発信していく。