三菱ケミカル フィルム製品を値上げ、採算是正を図る

,

2022年3月23日

 三菱ケミカルは22日、各種フィルム製品について4月1日受注分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、二軸延伸ガスバリアナイロンフィルム「スーパーニール」、二軸延伸ナイロンフィルム「サントニール」、透明蒸着フィルム「テックバリア」ONY系が「一連300円(15㎛換算)」、透明蒸着フィルム「テックバリア」PET系が「一連500円(12㎛換算)」となっている。

 物流費をはじめとした諸経費が上昇していることに加え、安定供給を目的とした生産設備維持費用や修繕費なども上昇しており、当該製品の事業採算を圧迫している。同社は、これまでも継続的なコスト削減に鋭意努力してきたものの、現在の価格体系では安定的な製品供給が困難と判断し、今回の値上げを決定した。