DICグラフィックス インキ・接着剤など再値上げ

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2021年12月20日

 DICの子会社であるDICグラフィックスは17日、主にパッケージ印刷向けに使用されるグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などに使用される塗料やインキ製品について、2022年1月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、グラビア、フレキソインキ全般が「70円/kg」、接着剤が「40円/kg」、硬化剤が「80円/kg以上」、クリヤーが「40円/kg」、ホワイトコーチングが「50円/kg」、金属インキが「70円/kg」となっている。

 同社は今年4月に価格改定を表明し実施したが、その後も石油化学製品の需給バランスひっ迫などに伴い、原料市況が高騰し、インキ製品の原材料価格はさらに上昇している。加えて、物流費、副資材費、ユーティリティなどのコストも上昇を継続している。

 こうした中、同社は、自助努力を続けてきたが、これらのコスト上昇を吸収するのは極めて困難なことから、今後の安定供給とサービスの維持・向上を図るために、値上げが避けられないと判断し、価格改定を決定した。