貿易統計によると、インドの1月の塩ビ樹脂(PVC)輸入は前年同月比13%増の18万tとなり、2018年3月以来の高水準を記録した。昨年後半は通貨ルピー安の影響を受け10月は14万t台に落ち込んでいたが、通貨安の改善に伴い輸入量が再び増加傾向となっている。
2018年(暦年)の輸入量は、前年比69%増の195万6000tとほぼ200万tに近い数字となったが、今年に入ってからもその勢いが続いている状況だ。2016年のインドのPVC需要は年間300万t程度であり、国内生産と輸入量がほぼ半分ずつとなっていた。
同国において新増設計画がない中、農業用パイプやインフラ整備などおう盛な需要を背景に市場の高成長が続いているため、輸入量が大幅に拡大している。ただ今年については、春に総選挙が実施されるためインフラ計画が停滞し、需要が一時的に減少すると見られている。とはいえ、1月の実績を見る限り、昨年を上回る可能性も十分ありそうだ。
1月の輸入を国別でみると、1位の台湾(4万1000t:シェア22.9%)、は変わらなかったものの、2位に