積水化学 グッドデザイン賞を受賞、大型高排水システムで

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2019年10月7日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは、「大型高排水システム」で2019年度グッドデザイン賞(主催:日本デザイン振興会)を受賞した。

 2018年1月に発売した「大型高排水システム」は、工場や倉庫・店舗などに使われる大型建物用軒とい(「超芯(Vシリーズ・Pシリーズ)」「特殊耐酸被覆鋼板(エスロコイル)」)と「カラーパイプ(竪とい)」、サイフォン現象を連続発生させる専用部材(「高排水ドレン」「高排水エルボ」「高排水伸縮ソケット」)の組み合わせにより、集中豪雨などに対応する高い排水能力を実現した雨水排水システム。

 従来の排水では、配管内に雨水が流れる際に空気も巻き込んで排水され、エルボなどの継手の屈曲部では流れが途切れ、雨水が連続的に引き込まれないことが排水の妨げになっていた。「大型高排水システム」は空気の巻き込みを防ぐ専用のドレンと、滑らかな排水を行うエルボを用いて、配管内を満管の状態にして排水することにより高い排水能力を実現した。

 排水能力が従来の同社品と比べ約4倍に向上したことで、従来の半分の口径で配管が可能になる。配管のサイズダウンにより、建物の外観をスッキリさせるとともに、材料の重量と保管スペースが約3分の一となり、建築現場での施工性の向上による省力化や工期短縮、省スペース化、使用材料削減による省資源化、トータルコストダウンに貢献する。

 受賞に当たっては、従来の配管設計の考え方を見直したこと、専用部材を用いることで連続的にサイフォン現象を発生させ、配管径を拡大せずに排水効率を向上したことで多くの建築がその恩恵を得られる点などが高く評価された。

積水化学 大型高排水システムに大口径サイズを追加

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2019年4月15日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは12日、「大型高排水システム」に、新たに口径125サイズ(直径140mm)を追加し、15日から発売すると発表した。

高排水システム75サイズ施工物件(タフグレー色)
高排水システム75サイズ施工物件(タフグレー色)

 同システムの特長は、サイフォン現象を連続的に発生させることで、排水能力が向上すること。これにより、同社従来品と比べ半分の口径の竪といにサイズダウンが可能となる。

 竪といをサイズダウンすることで、建物の外観をすっきりさせることができる上、配管材料の軽量化にもつながる。

 また、通常はグレー色が多い雨水排水管をカラー色にすることで、建物の意匠性が向上。施工性も良くなり、現場保管や運搬時のスペース削減にも貢献する。さらに、使用材料の減少による材料費削減と、施工性向上による工事費削減を実現する。

 業界初の大型建物用雨といを活用した同システムは、工場や倉庫・店舗などに使われる大型建物用軒といと「カラーパイプ(竪とい)」、サイフォン現象を連続発生させる専用部材の組み合わせにより、集中豪雨などに対応する高い排水能力を実現した。

 大型建物用軒といに「超芯(Vシリーズ・Pシリーズ)」と「特殊耐酸被覆鋼板(エスロコイル)」、専用部材には「高排水ドレン」「高排水エルボ」「高排水伸縮ソケット」を使用する。

 昨年1月に75サイズ(直径89mm)を発売した。従来の同サイズと比べ、約4倍の排水能力が確保できることが市場から高く評価され、採用物件が急増している。

 しかしながら、75サイズでは対応できない排水性能を要求される引き合いも増えてきており、さらなる大口径化を検討。EC市場の拡大による大型物流施設の増加や、老朽・更新時期を迎えた工場、倉庫、駅舎などの改修に広く対応するため、特に要望の多かった125サイズを先行して発売した。

 7月には100サイズを発売し、ラインアップを拡充する。