宇部興産は7日、マクセルホールディングスとの合弁会社・宇部マクセルへのリチウムイオン電池用セパレータ事業の移管を含む関連手続きを1月1日付で完了し、新体制での運営を開始したと発表した。
宇部興産は同事業移管について、昨年11月に「連結子会社との会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」として公表し、宇部マクセルへのセパレータ事業移管を含む一連の事業の再編統合について準備を進めていた。
今回の再編統合により、宇部マクセルは原膜からの一貫生産・供給体制を整備。塗布型・無塗布型を併せもつ製品ラインアップの拡充を背景に、市場の幅広いニーズに効率的に対応することが可能になった。
また宇部興産は、車載用途に急成長が続くセパレータ市場で、関連事業をマクセルとの合弁で一体運営することで、事業としての競争力を高めていく。同事業で、いっそうの拡大・発展を実現するとともに、車の電動化・クリーン化が急速に進む環境対応型社会への貢献を目指す考えだ。