今、世界はコロナ禍からの再スタートを本格化している。皆さんが活躍する舞台となる当社は、業績のV字回復、そして、10年後、20年後もグローバルに存在感を示し続ける企業であるための構造改革を本格的にスタートさせている。いずれも新しい社会、新しい会社を目指す重要なタイミングにある。
中長期の社会の変化に目を転じると、
2024年4月2日
2023年4月4日
2022年4月4日
2022年1月6日
2021年度を最終とする3カ年の中期経営計画では、コロナ禍という嵐を乗り越え、各部門の取り組みにおいて、成長のために必要な一手を着実に打つことができた。その結果、業績は過去最高水準が期待できる見通しだが、今までに行ってきた投資や業績改善への努力に対する「真の成果の実現はこれからである」ことを強調したい。
事業環境は、気候変動をはじめとするサステナブルな社会に向かう流れ、デジタル化の加速、地政学リスクの高まりといった大きな地殻変動の加速が見込まれる。4月から始まる新中計においては、これらを脅威ではなく、自らの変革と社会への貢献のチャンスと捉えて、事業ポートフォリオの高度化、すなわちトランスフォーメーションを進めていくことが全体の方向性である。そのため、グループを挙げて、カーボンニュートラル(CN)の実現、イノベーションエコシステムの強化、デジタル革新などの重要施策を実行していく。
皆さんには、次の3点に注力してほしい。①サステナビリティの意識を行動に落とし込むこと。50年のCN社会の実現に向けて、あらゆる事業や行動をサステナビリティの観点から見直し、社会への貢献につなげてほしい。②新常態(ニューノーマル)にふさわしい働き方改革。DX進展や環境を重視する社会の中で、オフィスワーカーのみならず、生産や研究開発などの現場の視点で、新しい価値を生み出す職場づくりに取り組んでほしい。③安全文化の一層の強化。
「安全をすべてに優先させる」基本方針の下、これまで気づかなかったリスクが潜んでいないかという意識を常にもち、製造現場はもとより、研究・営業・事業支援の全ての部門が一丸となって安全な職場を作り上げていくという決意をもって新年をスタートさせよう。化学は進化していく産業だ。
今、社会が直面しているCNや生物多様性など環境保全の問題に対しても、われわれ化学産業が解決に貢献し、時代の要請に応えていくことができると確信している。総合化学企業の総力を結集して、グローバルな課題に挑み、経済価値と社会価値の一体的な創出に取り組んでいこう。
2021年5月14日
住友化学は13日、2021年3月期の連結業績(IFRS)のオンライン決算説明会を行った。売上収益は前年比3%増の2兆2870億円、コア営業利益11%増の1476億円、営業利益微減の1371億円、純利益49%増の460億円となった。また海外売上比率は3ポイント増の68%だった。
石油化学の落ち込みを情報電子化学と健康・農業関連事業で補い、岩田圭一社長は「コロナ影響の少ない医薬・農薬の底堅い業績、巣ごもり需要による情報電子の過去最高益、石化市況の急回復の3要因で、コア営業利益は前年比150億円増となり、多様な事業展開による守りの強さを示した1年だった』と総括した。
セグメント別では、
2021年4月2日
2021年度は2つの意味で重要な1年だ。1つは新型コロナが収束に向かうとともに新常態の社会が始まると見込まれ、新しい働き方や、私たちを取り巻く課題を解決しながら経済復興を目指す動きが始まるということ、もう1つはカーボンニュートラルに向けた取り組みが本格化することだ。こうした新しい時代を歩む皆さんに3つのことをお伝えしたい。
まず、住友人、さらには社会人としての自覚をもつこと。当社は1913年、別子銅山の銅製錬事業によって発生した煙害問題の克服と、肥料供給による農作物増産への貢献という2つの使命を同時に実現するために設立された。この経緯は、まさに住友の事業精神を表す言葉の1つである「自利利他 公私一如」そのものだ。設立以来、イノベーションで世の中の課題解決に貢献するDNAを育んでおり、そうした会社で働くことに誇りをもち、経済価値と社会価値の両方を創造する責任を果たしてほしい。
2つ目は、働くことを通じて個人としても成長すること。世界は、デジタル化やAIなどに象徴される技術革新や、カーボンニュートラルといった人類史上初の挑戦によってダイナミックに動いている。そうした大変革の中を生きていることを自覚し、住友化学という組織を大いに活用して、直面する課題に挑む中で新しい変化を起こす楽しみを味わってほしい。そして、仕事を通じて、企業だけでなく自分自身も大きく成長する喜びを感じながら会社生活を送ってほしい。
3つ目は常に世界を意識すること。私が入社した当時のトップが話した言葉が、私の会社生活における指針の1つとなっている。それは「君たちの競争相手は、近くにいる会社の同僚ではなく、世界の同業各社の若者である。世界を相手に戦っていることを常に忘れないでほしい」というものだ。皆さんには、化学会社に限らず、同年代で似た環境にある人を意識しながら自己啓発や仕事に取り組み、グローバルレベルの人材へと成長してほしい。
2020年4月2日
皆さんの門出にあたり、2つのことをお伝えしたい。
まず、住友化学社員としての自覚と責任、そして個人としての成長だ。住友化学の社員として何をなすべきか、その自覚と責任を持ってほしい。具体的には、会社の中で各人の目指すものを実現していくとともに、そうした仕事を通じて個人として成長していくことだ。
当社は、別子銅山の銅製錬事業の拡大によって発生した煙害問題の克服と、肥料の供給による農作物増産への貢献という2つの使命を同時に実現するために設立された。
住友には、「信用を重んじ確実を旨とする」という教えや、「自利利他 公私一如」、すなわち事業は自らの利益と同時に社会にも利益をもたらすものでなければならない、という言葉に示される「住友の事業精神」がある。当社の設立の経緯は、まさにこの「自利利他 公私一如」そのものだ。
一方、近年はデジタル、バイオなどの新しい技術の潮流と相まって、化学産業には、アカデミアとの密接な連携により環境問題・食糧問題・医療問題といった重大な社会課題の解決に資する、革新的な技術を生み出すことが期待されている。
皆さんには、当社で働くことを通じて社会課題の解決に寄与し、そうした中で個人として大きく成長してほしい。また、アイデア・熱意・意欲をもってチャレンジし、この住友化学という組織を大いに活用して新しい変化を起こす楽しみをぜひ味わってもらいたい。
2つ目は、世界を意識して仕事をすることだ。私が住友化学に入社した38年前、当時の会社のトップが話した言葉を今でも忘れたことはなく、私にとって会社生活の指針の1つとなっている。
それは『君たちの競争相手は、近くにいる会社の同僚ではなく、世界の同業各社の若者である。世界を相手に戦っていることを常に忘れないでほしい。経営者である自分自身も、世界の会社の経営者たちが何を考え、どういう手を打とうとしているかを常に意識しながら、日々彼らに負けまいと努力している』というものだ。
皆さんには、化学会社に限らず、同じような年代で似たような環境にある人を意識して日々の業務に取り組み、グローバルレベルの人材へと成長してほしい。
2019年4月2日
本日は私にとって社長としての初日であり、その意味では皆さんと同じ新人だ。今年は平成から新たな元号へと変わるが、このような時代の区切りとなる年に、皆さんを住友化学に迎え、ワクワクする気持ちで新しくスタートできることを、大変うれしく思う。
皆さんの門出にあたり、2つのことをお願いしたい。
1、住友化学社員としての自覚と責任、そして個人としての成長。皆さんには住友化学の社員として何をなすべきか、その自覚と責任を持ってほしい。
具体的には、会社の中で皆さんの目指すものを実現しながら、仕事を通じ、個人として成長していくということだ。
近年、デジタル、バイオなどの新しい技術の潮流と相まって、化学産業には、アカデミアとの密接な連携により環境問題、食糧問題、医療問題といった重大な社会課題の解決に資する、革新的な技術を生み出すことが期待されている。
また、国連で採択されたSDGsと軌を一にする「住友の事業精神」の下、事業を通じて世の中のさまざまな問題の解決に大きく貢献できる可能性を持っている。
皆さんには、住友化学で働くことを通じて社会課題の解決に寄与するとともに、アイデア、熱意、意欲を持ってチャレンジし、新しい変化を起こす楽しみを味わってほしい。
2、世界を意識して仕事をすること。私が住友化学に入社した37年前、当時のトップが話した言葉を今でも忘れたことはなく、私にとって会社生活の指針の1つとなっている。
それは「君たちの競争相手は、近くにいる会社の同僚ではなく、世界の同業各社の若者である。世界を相手に戦っていることを常に忘れないでほしい。経営者である自分自身も、世界の会社の経営者たちが、何を考え、どういう手を打とうとしているかを常に意識しながら、日々彼らに負けまいと努力している」というものだ。
皆さんには、化学会社に限らず、世界のどこかにいる自分と同年代で似たような環境にある人を意識して、日々の業務 に励んでほしい。グローバルレベルの人材へと成長することを期待する。