帝人フロンティア 除湿マットの新シリーズ3タイプを通販サイトで発売

,

2019年6月10日

 帝人フロンティアは除湿マット「快眠ドライPLUS(プラス)」シリーズを、今月からインターネット通販サイトのアマゾンと、テイジン公式オンラインショップ「くらし@サイエンス」で販売する。

 「快眠ドライPLUS」は、2009年に販売を開始した「快眠ドライ」の機能を向上させたリニューアル製品。「快眠ドライ」は、綿の約7倍の吸湿性を持つ帝人フロンティアの高吸水・高吸湿繊維「ベルオアシス」を、シート部のわた全体の約20%に使用している除湿マットである。

 敷布団の下に敷くことで、寝汗などによる布団の湿気を吸収するため、蒸れ感が軽減され、気持ち良い睡眠をもたらす。また、布団の下のカビ予防やフローリングの結露予防にも効果を発揮する。

 さらに、本体重量が約720g(シングルサイズ)と軽量であるため扱いやすく、4~5時間の天日干しや日陰干しで、吸湿力が復元するなど手入れが簡単だ。

 「快眠ドライPLUS」シリーズは、こうした「快眠ドライ」の特長に「防ダニ加工・抗菌防臭」「抗カビ加工・制菌」「高吸湿/高性能」の機能をそれぞれ付加した3タイプから成る。

 防ダニ加工・抗菌防臭タイプは、防ダニ・抗菌防臭加工わたを使用し、優れたダニの忌避効果とニオイ菌の増殖抑制により防臭効果を発揮する。

 抗カビ加工・制菌タイプは、抗カビ・制菌加工わたを使用し、マット表面のカビの発生、臭いの原因となる菌や人体に有害な菌の繁殖などを抑えて清潔さを保つ。

 高吸湿/高性能タイプは、「快眠ドライ」の3倍以上の「ベルオアシス」を配合し、3倍の吸湿性能を発揮することで、より快適な睡眠をもたらす。

 同社では、今年度の販売目標を6000万円、来年度は1億円としている。

帝人フロンティア 超極細繊維を使用の遮熱スポーツキャップを開発

, ,

2019年6月7日

 帝人フロンティアはこのほど、超極細繊維「ナノフロント」を使用した、遮熱性に優れるスポーツキャップ「エアピーク・プロ」を、ビルマテルと共同で開発したと発表した。

 造園土木工事や造園用資材、衣料品の販売などを手がけるビルマテルが、8日からインターネット通販サイトのアマゾンで先行販売を開始する。

 「ナノフロント」を使用した生地は、微細で高密度な構造となっていることから、通常の繊維を用いた生地に比べ、太陽光の中で熱を伝える近赤外線を反射する効果が高いという特徴がある。このため、「エアピーク・プロ」は、従来品である「エアピーク」よりも帽子内の温度上昇を抑制する効果が高く、一般的なスポーツキャップに比べ、帽子内部の温度上昇を約13.5℃抑制する。

 また、ゴムひもによってサイズ調整が可能なので着用感に優れ、ゴムひもや帽子に付けたブランドロゴに反射材が含まれていることから、夜間の視認性にも優れている。さらに、ツバの裏面はダークグレーなので、太陽光の照り返しを抑え、まぶしさを軽減する。

 ビルマテルは2017年から自社開発したスポーツキャップ「エアピーク」を販売。この製品は帽子のツバと頭頂部、側頭部に通気口があることから、帽子内部の換気機能に優れ、一般的な帽子に比べ帽子内の温度や湿度を低減させることができる。しかし、市場では近年の気候変動から、夏場の暑さ対策として帽子内部の温度を、より一層低下させる製品が求められている。

 こうした中、ビルマテルは帝人フロンティアと共同で検討を重ね、従来品である「エアピーク」に「ナノフロント」を使用し、「エアピーク・プロ」の開発に成功した。「ナノフロント」がスポーツ向け帽子に使用されるのは初めて。

 「エアピーク・プロ」の素材はポリエステル100%、色は白、サイズはフリー(55~60cmで調整可能)。標準価格は5800円(税別)で、今年度の販売目標は1000万円、来年度は2000万円。

帝人フロンティア 再生ポリエステル高機能新素材を提案

, ,

2019年6月7日

 帝人フロンティアは2020年秋冬向けのアスレジャー用新素材として、コットン調リサイクルポリエステル高機能素材「アスティ」を提案する。6~7日に東京・日本橋浜町のプラザマームで開催中の「スポーツウェア素材展」で紹介している。

 スポーツ用素材はこれまで機能性を追求してきたが、さらなる機能性に加え、タウンユースとしての着用快適性や意匠性、さらにはマイクロプラスチック問題への対応なども求められるようになっている。

 「アスティ」はこうした市場の要望に応えるため、

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

帝人フロンティア 超極細繊維使った新タイプの耐切創性手袋を開発

2019年6月6日

 帝人フロンティアはこのほど、ミドリ安全と共同で、外部接触面に超極細繊維「ナノフロント」を使用した耐切創性手袋「カットガード132NF(エヌエフ)」を開発したと発表した。すべりにくさと異物混入防止性を両立した新タイプの製品で、3日からミドリ安全が販売を開始した。

 「ナノフロント」を使用した生地の表面には、ナノサイズの凹凸があり、これにより通常の繊維生地に比べて表面積が大きくなることから、高い摩擦力を発揮。コーティングタイプの手袋と同様のすべり止め効果や作業性が得られ、その効果は水を扱う状況でも持続する。

 ノンコーティングタイプのため異物混入防止性が高く、精密機械や食品加工などの生産現場でも、ウレタン樹脂が混入する心配がない。手袋に厚みができないので、使い捨て手袋の下に着用して使用することが可能。また、すべり止め効果に優れることから、重ねて着用する際も手袋内でずれが生じづらい。

 自動車や精密機械、食品加工などの工場、設備のメンテナンス、建設などの作業現場では、切創事故の防止を目的として耐切創性手袋が広く使われており、最近は特に作業性の向上や、異物混入リスクの排除などの機能を兼ね備えたものが求められている。

 耐切創性手袋には、すべり止め効果を目的に手のひら部分をウレタン樹脂で覆ったコーティングタイプ、使い捨て手袋の下に着用する想定でウレタン樹脂を使用しないノンコーティングタイプがある。しかし、コーティングタイプはすべり止め効果に優れるものの、ウレタン樹脂が剥がれ落ちて異物混入につながったり、手袋の厚みにより作業効率が落ちたりするなどの問題があった。

 一方、ノンコーティングタイプには、すべり止め効果がないため作業がしづらい、使い捨て手袋の下に着用する際に手袋内でずれが生じてしまう、などの問題があった。

 両社は外部接触面に超極細繊維「ナノフロント」を使用することで、すべり止め効果と異物混入防止性を両立した。標準価格は一双750円(税別)。販売目標は2019年度が3000万円、2020年度が5000万円。

帝人フロンティア 半導体製造向け超極細繊維の研磨パッドを開発

,

2019年5月28日

 帝人フロンティアはこのほど、半導体用シリコンウエハーの製造で、品質の安定とコスト削減の両立を実現する、超極細繊維「ナノフロント」を使用した研磨パッドを開発したと発表した。半導体メーカーとフラットパネルディスプレイメーカーをターゲットとして、今年度中に販売を開始し、2025年度に売上10億円を目指す。

 同社が開発した研磨パッドは、「柔軟性」と「吸水性」のあるポリマーを原料として製造した「ナノフロント」製不織布に、ポリウレタン樹脂を含浸させたもので、多くの特長をもつ。

 ①パッド部分に使用した「ナノフロント」は表面に吸水性があり、繊維間の空隙数が多いことから、パッド表面が砥粒(研磨材の粒子)の付着性と砥粒研磨液の保持性に優れる。

 ②これにより、研磨液の砥粒濃度を下げても、パッドに高い密度で砥粒が付着するため、充分な研磨効率を発揮する。

 ③「ナノフロント」の柔軟性により、シリコンウエハーの鏡面仕上げも同時に行える。

 ④「ナノフロント」を使用した不織布は表面積が非常に広く、液中の砥粒の凝集を抑制する効果があり、研磨品質の安定化に寄与する。

 開発の背景には、近年のスマートフォンやEVなどの普及に伴う半導体の高性能化や低価格化があり、シリコンウエハー製造での品質の安定とコスト削減のニーズが高まっている。

 また、シリコンウエハーに求められる表面の平坦性や鏡面性といった品質特性を発現させるためには、異なる硬度のパッドを使用した研磨作業が必要で、そのために工程が複数にわたらざるを得なかった。

 加えて、シリコンウエハーの製造に使用する砥粒の研磨液が製造コストの中で大きな割合を占めることから、研磨品質を維持しつつ、砥粒研磨液の使用量を削減することが課題となっている。

 同社は今後、さらに「ナノフロント」のポリマーの種類や、ポリウレタンの含浸技術、研磨液との相乗効果などに着目しながら、さまざまな市場ニーズへの対応を目指し、研磨パッドの製品バリエーションを拡大していく。

 

帝人フロンティア 独スポーツ機能素材展に環境配慮型素材など出展

,

2019年4月26日

 帝人フロンティアは25日、ドイツのミュンヘン見本市会場で589日に開催されるスポーツ機能素材を中心とした素材展示会「Performance Days」に出展(ホール:C6、展示ブース:№I-10)すると発表した。

 今回は、着用時の快適性を追求して開発したスポーツウェア向けの高機能素材を紹介するとともに、環境負荷低減に貢献するリサイクル繊維や植物由来原料を活用した素材、非フッ素耐久撥水加工素材などを展開していく。

 主な高機能素材は、物性・機能・品位の高次元融合を実現した次世代型新素材「デルタ」、中空糸に8本の突起を放射線状に配列した高異型特殊断面ポリエステル繊維「オクタ」を生地のパイル面に用いた「オクタCPCP」、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を使用し、ソフトな新感触と快適なストレッチ性をもつ「ソロテックス」など。「オクタCPCP」では春夏向けの軽量タイプを、「ソロテックス」では日本製品に加え、新たにタイのグループ会社で開発・量産化したテキスタイルを展示する。

 また、非フッ素耐久撥水加工素材では、フルオロカーボンフリーの地球環境にやさしい耐久撥水加工を施した、「デルタ」「カラット」「フリーモPRO」などの主要素材を提案していく。

 

帝人フロンティア 20SSユニフォーム素材は環境とストレッチ性に重点

,

2019年4月24日

 帝人フロンティアは来年春夏向けのユニフォーム素材として、環境への配慮とストレッチ性に重点を置いた製品を中心に提案を行っている。16~19日に東京支社で開催した「ユニフォーム部2020SS内見会」では、そのコンセプトに対応した「PLANTPET(プラントペット)」「SOLOTEX(ソロテックス)」「LUCK LUCk WORK(ラクラクワーク)」などを紹介した。

 「プラントペット」はPET樹脂を構成する成分の30%強を、バイオ由来原料に置き換えた素材。これにより、化石資源の消費を抑えることができ、温室効果ガスの削減に貢献する。有限資源を再生可能な資源に転換することで、環境負荷の低減にもつながる。用途としては、製造や運送など広範な作業用途を見込んでいる。

 「ソロテックス」は

コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 お願い . あなたは会員ですか ? 会員について

帝人フロンティア マイアミで開催の不織布展に出展

,

2019年3月20日

 帝人フロンティアは25~28日に米マイアミで開催される「IDEA2019」に出展する。同展示会は不織布に関連する新製品や新技術が一堂に展示される世界3大不織布展の一つ。約70ヵ国から550社以上が出展し、7000人を超える来場者が見込まれている。

 同社は超極細ナノファイバー「ナノフロント」、湿式不織布用ポリエステルショートカットファイバー「テピルス」、長繊維不織布「ユニセル」、環境配慮型素材、各種機能素材などを展示する。

 「ナノフロント」は、直径700㎚の繊維で、摩擦力・グリップ力・肌へのやさしさ・拭き取り性に優れており、グローブやソックス、スキンケア製品、工業用ワイプ用途など、幅広く展開している。今回の出展では「ナノフロント」を使用した不織布やバグフィルターを紹介する。「テピルス」は分散性・抄紙工程性に優れる湿式不織布用ポリエステル。カスタムメイドを含む幅広い製品ラインアップにより、多種多様なニーズに対応できる。「ユニセル」は独自製法による長繊維不織布。優れたヒートシール性、成形追随性、吸油・保湿性を持ち、鮮やかな印刷も可能だ。

 環境配慮型素材では、リサイクルポリエステル繊維「エコペット」、リサイクルポリエステルを使用した高級ポリエステルクッション材「エルク」、構成成分の一部が植物由来で形態回復性や耐久性に優れるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」「ソロテックス オクタ」、エアスルー不織布用芯鞘繊維などを紹介。機能素材では、高中空ポリエステル原綿「エアロトップ」やエアレイド不織布用芯鞘繊維、吸音材用途の超極細ポリエステル不織布などを展示する。

 同社では独自素材によるソリューションを幅広く提案することで、不織布市場でプレゼンス向上を図るとともに、新規顧客の開拓とさらなる採用拡大を目指す。

NTTドコモ 合成繊維製造でIoT活用、タイで実証実験開始

,

2019年3月12日

 NTTドコモとシンガポール現地法人のNTTドコモアジアはこのほど、合成繊維製造工程でIoTを活用する実証試験をタイで開始した。

 法人顧客のIoT製品のグローバル展開のため、ドコモがグローバル回線・オペレーション・コンサルティングをワンストップで提供する、マネージメントサービス「グロビオ」の取り組みの一環として実施する。帝人フロンティアのグループ会社で、タイで繊維事業を展開するテイジン・ポリエステル(タイランド)と協力して現場での検証を行う。

 これまで、ドコモアジアはセンサーから取得したデータをクラウド上で見える化する「IoTソリューションプラットフォーム」を、自動車の部品をはじめとするプラスチック成形業界を中心に提供してきた。今回の実証実験を通じて、高機能で安定供給が求められる繊維業界での活用を検証する。

 実験では同プラットフォームを使い、繊維工場の稼働状況を見える化する。工場の機器に設置された各種センサーから、約30点の操業情報をモバイルネットワークを通じてリアルタイムに収集。クラウド上に蓄積することで、工場管理者がパソコンやスマートフォンで、工場の様子を遠隔監視できるようになる。これにより、工場内のデジタル化を促進し、現場の情報を速やかに共有することで、効率的な生産体制の構築が可能になる。

 さらに、今後は同プラットフォームを活用し、一時的なトラブルによる設備停止時間の削減や、設備の劣化状態の把握など、製造現場のさらなる業務改善を目指す。

帝人フロンティア タイのポリエステル工場でCO2排出量を削減

, ,

2019年3月1日

 帝人フロンティアのグループ会社で、タイでポリエステル繊維の製造販売を手がけるテイジン(タイランド)社(TJT)は、CO2排出削減に取り組む。ポリエステル繊維の工場内に、環境配慮型のガスコジェネレーションシステムを導入することで、年間約2万tを削減する。これはタイの約5000人の年間CO2排出量に相当する。6月から同システムの導入工事を開始し、来年7月に運用を開始する予定。

 今回導入するガスコジェネレーションシステムは、関西電力のタイ現地法人である関西エナジーソリューションズタイランド社が提供する。天然ガスを使い、発電廃熱を再利用することで、CO2排出量の削減や省エネルギー化が可能となる。同システムの導入にあたっては、関西電力が2国間クレジット制度を活用し、低CO2排出型小規模自家発電機と吸収式冷凍機を、TJT敷地内に設置することになる。

 帝人フロンティアグループでは「帝人グループ地球環境憲章」と「帝人グループ地球環境行動目標」に則って、CO2や化学物質の排出量削減などに取り組んでおり、これからも地球環境保全に貢献していく。