旭化成は13日、新型コロナウイルス感染症対策を目的に提供するCO2センサーを使った換気状況の確認サービス「3密見える化ソリューション」が東邦大学の習志野キャンパスで新たに採用されたと発表した。
CO2センサーで密閉・密集の状況をモニタリングすることにより、適切な換気を管理できることは広く知られている。同大学では学生や教職員の安全、そして保護者の安心を確保するため感染症対策を推進しており、今回、さらなる対策の向上を目的に、習志野キャンパスの理学部Ⅲ号館、Ⅳ号館、Ⅴ号館に、同ソリューションが導入された。
同ソリューションには温湿度センサーに加え、旭化成エレクトロニクスの子会社センスエアー社の高精度かつ低消費電力のCO2センサーが内蔵され、約1分間隔でセンサーの計測データをクラウドに送信。これにより、各教室のCO2濃度、温度、湿度情報を管理部署で一括確認することが可能になる。さらに旭化成が提供する無償アプリ「換気View」をインストールすることで、学生・教職員を問わず誰でもスマートフォンなどからその場所のCO2濃度をリアルタイムで確認できる。
同大学では、今月からの大学入学共通テストや入学試験に際しても同ソリューションを活用する予定で、学生や教職員のみならず、受験生に向けても安心できる環境の提供を目指す。また、得られたデータを蓄積し、さらなる効果的な感染予防策を講じていくことで、より安全に学習や研究活動に取り組めるようなキャンパスを提供していく。同社は今後も、同ソリューションの提供を通じ、教育機関や飲食店、商業施設などにおける換気管理の支援に取り組んでいく。