《化学企業トップ年頭所感》 日本触媒 五嶋祐治朗社長

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2019年1月10日

 昨年は、日本では甚大な自然災害、世界では米中の貿易摩擦の激化をはじめとした混乱など、不安な事柄の多い年だった。一方、当社では、ベルギーの新プラントの立ち上げや、ささきしょうこ選手の2年ぶりの優勝など明るい話題もあり、努力が報われる前向きな良い年となった。

 当社の主力事業の一つであるSAP事業に、危機感と強い志をもって始めたSAPサバイバルプロジェクトも2年が経過し、さまざまな活動の成果が徐々に出始め、確実に収益貢献してきている。また、昨年はベルギーでのAA/SAP新プラントが商業運転を開始し、さらにインドネシアでのAA新プラント建設も決定した。拡大する世界需要に応えると同時に、収益性を重視した事業拡大を進めている。

 一方では、成長事業・分野へのシフトを掲げ、3分野8領域をターゲットとして絞り込み、さまざまな施策に取り組んでいる。既存事業の製品群でも、需要拡大に応える設備増強や、新たな領域への用途展開も精力的に進めている。

 持続的な成長に向けて、人と組織の活性化、社会からのより一層の信頼獲得、グループ経営の強化を課題として掲げ、仕事革進委員会、サステナビリティ推進委員会を中心に活動を開始している。いずれも「皆が誇れる会社」を目指し、皆が生き生きと働き、その成果が社会からもしっかりと認められ続け、自らも成長し続けることを目的とするものだ。それは、皆さん一人ひとりが〝考動〟を起こすことから始まる。明日は今日よりもっと良くしていこうという気持ちで、あらゆることに臨んでほしい。

 後半中期経営計画の中に、「その最終年度2020年度には、次の10年の確実な成長を見通せる状態を目指す」ことを掲げている。そして、次の年2021年は、当社創立80周年を迎える。この80周年が次の90周年、100周年に確実に繋がるよう、後半中期経営計画の目標をしっかりと達成していこう。

 その過程の中で私たちが志として受け継いでいくべきものが、当社グループの企業理念「TechnoAmenity~私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します~」だ。これは、ESGやSDGsの先駆けとなる理念であり、30年近く前から実践している社会にも誇れる理念だと思っている。収益だけでなく、事業活動を通じて社会へ貢献していくという考え方、今一度この志を再認識し、「新生日本触媒」の進むべき道をきちんと見定めていきたいと思う。

 

日本触媒 人事(12月1日)

2018年11月7日

 [日本触媒・人事](12月1日)▽インドネシアプロジェクト担当、取締役常務執行役員、生産・技術部門管掌、生産本部担当、エンジニアリング本部担当入口治郎▽同プロジェクトリーダー、同本部主席部員北浦正次。

日本触媒の4-9月期 売価修正や販売数量増で増収に

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2018年11月7日

 日本触媒は6日、2019年3月期第2四半期の連結業績を発表した。売上高は前年同期比12%増の1774億円、営業利益7%減の131億円、経常利益3%増の172億円、純利益8%増の129億円。

 売上高は、原料価格や製品海外市況上昇に伴い販売価格を修正したことや、販売数量が増加したことなどにより増収。利益面では、生産・販売数量が増加したことによる数量効果があったものの、販売価格よりも原料価格の上がり幅が大きくスプレッドが縮小したことなどにより、営業利益は減益。営業外損益は、持分法投資利益の増加などにより、前年同期比14億5000万円の増益となり、その結果、経常利益と純利益は増益となった。

 セグメント別では、基礎化学品事業は、アクリル酸やアクリル酸エステル、酸化エチレンの販売価格修正や販売数量の増加などにより増収。一方、スプレッドの縮小や販管費の増加を受け、全体としては増収減益となった。

 機能性化学品事業は、高吸水性樹脂は、価格改定と販売数量の増加により増収。水溶性ポリマー、塗料用樹脂、粘着加工品、電子情報材料なども販売数量が増加した。生産・販売数量が増加し、販管費が減少したものの、スプレッドの縮小などで、全体としては増収減益となった。

 環境・触媒事業は、自動車触媒、脱硝触媒、リチウム電池材料は増収。プロセス触媒、排ガス処理触媒、湿式酸化触媒、燃料電池材料は販売数量が減少し、全体としては減収となった。営業利益は、プロセス触媒の販売数量が減少したことなどにより、前年同期比で7億6000万円減少し、9200万円の赤字となった。

 通期業績予想については、上期業績が上振れしたものの、下期ではナフサ価格の上昇に伴いスプレッドが縮小することを見込み、5月8日発表の前回予想から売上高を上方修正、営業利益を下方修正した。売上高3700億円(前回予想比200億円増)、営業利益260億円(同10億円減)、経常利益325億円、純利益245億円を見込んでいる。

日本触媒 人事(11月1日)

2018年11月2日

 [日本触媒・人事](11月1日)▽解兼ベルギープロジェクト担当、取締役執行役員、経営企画室長松本行弘▽生産技術部主席部員平尾晴紀。

日本触媒 インドネシア子会社でAA設備を10万t増強

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2018年11月1日

 日本触媒はこのほど、10月29日開催の取締役会で、インドネシア子会社「NIPPON SHOKUBAI INDONESIA(NSI)」でアクリル酸(AA)製造設備(年産10万t)の増強を決議したと発表した。

 2021年3月末に完工し、同年11月に商業運転を開始する計画。完成すると、既存能力14万t/年と合わせ、計24万/年の生産能力となる。設備投資額は約2億米ドル。

 同社のコア事業の1つであるAAは、高吸水性樹脂(SAP)や、アクリル酸エステル(AES)などの原料として、堅調に需要が伸びていく見込み。特に近年、アジア圏でAAの需給バランスは非常にタイトで、この需要に対応して供給責任を果たすため、同社で生産能力の増強について検討してきた。

 その結果、アジア圏に立地していることや、既存設備との相乗効果が見込めることなどを総合的に勘案し、NSIで増設することが最適であると判断した。増設後の同社グループ年間生産能力は98万t/年(国内54万t/年、海外44万t/年)に拡大され、安定供給体制のより一層の強化を進める。

日本触媒 所属プロゴルファーのささき選手が今季2勝目

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2018年10月30日

 日本触媒は29日、同社所属プロゴルファーのささきしょうこ選手が、26~28日に埼玉県の武蔵丘ゴルフコースで行われた国内女子公式ゴルフツアー「樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメント」で、通算12アンダー、204で優勝したと発表した。

 5~7日に開催された「スタンレーレディスゴルフトーナメント」に続き、今季2勝目、通算3勝目。

 ささき選手は「年初の『今期2勝』という目標を達成できてとても嬉しい。シーズンも終盤、残り試合もあとわずかだが、ここで満足せずに残り試合でも優勝できるように頑張りたい」と述べている。

日本触媒 化粧品向け天然素材で仏社と事業提携を推進

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2018年10月22日

 日本触媒は19日、GREENTECH Franceと、化粧品向け天然素材に関する包括的な事業提携を進めるための覚書(MOU)を締結したと発表した。

 MOU締結により、日本触媒と化粧品向け天然素材大手メーカーのGREENTECHは製品販売、共同研究ならびに日本での天然物素材製造で包括的な事業提携を進めていく計画だ。

 GREENTECHグループの保有する天然素材製品のアジア圏での独占販売権を日本触媒が取得することに合意し、これにより日本触媒はアジア圏でマーケティング活動を開始する予定。

 また、日本触媒が保有する天然素材の溶解性改善と安定性向上技術により、GREENTECHの保有する天然素材の高付加価値化を目指した研究に加え、アジア原産植物からの有効成分の探索も進めていく。

 さらに、顧客のニーズに素早く対応できる体制を整えるため、日本で製造合弁会社を設立する検討を開始し、今度中の投資判断を予定している。

 日本触媒は2017年度にスタートした後半中期経営計画「新生日本触媒2020NEXT」では、新規事業ターゲットとしているライフサイエンス分野の中で化粧品事業の創出に取り組んでおり、ニーズに対応した素材提供による早期の市場参入を目指し、検討を進めていく考えだ。