東海カーボン 人造黒鉛電極値上げ、来年上期納入分

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2020年10月6日

 東海カーボンは5日、人造黒鉛電極について2021年1-6月期納入分を値上げすると発表した。改定幅は「現行価格対比プラス10~20%」となっている。

 同社は、顧客に満足してもらえる品質、長期安定生産、安定供給を最優先にした結果、採算是正のための価格改定を決定した。

東海カーボン 長坂社長「来年以降風向きが変わってくる」

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2020年10月2日

CBはすでにフル稼働、黒鉛電極も在庫消化進む

長坂一社長
長坂一社長

 東海カーボンは30日、本社で事業概況説明会を開催した。長坂一社長は「世界経済に対してコロナ禍の影響がここまで長引くとは考えていなかったが、足元が1番の底だと見ている。これから来年以降にかけて、風向きは大きく変わってくるだろう」とし、「当社の事業で見ると、

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東海カーボン 買収した仏・炭素黒鉛メーカーの子会社化を完了

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2020年7月22日

 東海カーボンは21日、フランスの炭素黒鉛製品メーカー「Carbone Savoie(CS)」の持株会社である「Carbone Savoie International(CSI)」の株式取得について、全ての手続きが7月17日に完了したと発表した。これに伴い、CSI社を「Tokai Carbon Savoie International」に、CS社を「Tokai CarbonSavoie」に、それぞれ商号変更している。

 CSI社傘下の事業会社であるCS社は、フランスを拠点に120年を超える歴史と伝統があり、高い技術力に裏打ちされた高機能・高品質の黒鉛化カソードおよび特殊炭素製品と、実績に基づく優良な顧客基盤をもっている。

 東海カーボンは、CS社を買収することで、精錬ライニング事業とファインカーボン事業を成長させ、収益力の向上のみならず、ポートフォリオの分散化を図ることができ、企業価値向上につながると判断。子会社のTokai COBEX(TCX)と共同で、CS社の持株会社であるCSI社の株式を約197億円で取得する株式譲渡予約契約を締結し、子会社化を進めていた。CS社の労働者評議会との協議を含む関係法令上の手続き完了を経て株式譲渡契約を締結した。

東海カーボン 豪雨被害に対し義援金を芦北町へ寄付

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2020年7月17日

 東海カーボンはこのほど、「令和2年7月豪雨」による被災者救援や被災地の復興に役立ててもらうため、義援金として2000万円を同社田ノ浦工場のある熊本県葦北郡芦北町へ寄付したと発表した。同地は豪雨のために浸水などの甚大な被害を受け、また同工場も冠水するなどした。

 同社は、「被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。被災地の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。

 

東海カーボン 田ノ浦工場火災、黒鉛化炉を除く復旧は8月下旬

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2020年7月14日

 東海カーボンは13日、集中豪雨により火災が発生した田ノ浦工場(熊本県芦北町)内の黒鉛化炉設備建屋について、黒鉛化炉を除く生産設備の復旧が8月下旬になると発表した。

 黒鉛化炉の復旧には相当程度の期間を要する見込みだが、グループ内他工場の生産設備の有効活用による代替生産が可能であり、また、工場内冠水の影響で稼働を停止していた生産設備は、すでに一部稼働を開始し出荷を再開していることから、サプライチェーンへの影響は限定的と見られている。

 同工場は、今月3日からの芦北町付近の集中豪雨により工場全体が冠水。工場内黒鉛化炉に雨水が侵入し、同月4日、水蒸気爆発により火災が発生した。

東海カーボン 田ノ浦工場で集中豪雨により火災が発生

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2020年7月9日

 東海カーボンは8日、等方性黒鉛材を生産する田ノ浦工場内(熊本県芦北町)の黒鉛化炉設備建屋で今月4日に火災が発生したと発表した。火災発生日前日からの同町付近の集中豪雨により工場全体が冠水し、工場内黒鉛化炉に雨水が侵入、水蒸気爆発により火災が発生したと推定される。5日午前6時ごろにおおむね鎮静化し、同日午後2時半には消防により鎮火が確認された。なお、火災による人的被害はない。

 生産設備全体への被害と今後の生産への影響は精査中だが、在庫対応およびグループ内の他工場生産設備の有効活用などにより、サプライチェーンへの影響は限定的と見られている。

 

東海カーボンの1-3月期 黒鉛電極の事業環境悪化で減収減益

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2020年5月12日

 東海カーボンの2020年12月期第1四半期連結決算は、売上高が前年同期比23%減の528億円、営業利益は同68%減の68億円、経常利益は同69%減の66億円、純利益は同65%減の46億円となった。

 セグメント別では、黒鉛電極事業の売上高は同58%減の115億円、営業利益は同86%減の21億円。昨年から継続している世界的な景気減速に伴う鉄鋼市況の悪化と黒鉛電極の在庫調整の長期化のため、黒鉛電極販売量が減少し販売価格も下落した。

 カーボンブラック事業の売上高は同23%減の210億円、営業利益は同49%減の17億円。対面業界であるタイヤメーカーの需要低下と新型コロナによる操業停止などの影響を受け販売量が減少した。また原料油価格変動や生産量減少の影響から減益となった。

 ファインカーボン事業の売上高は同6%減の78億円、営業利益は同1%増の19億円。半導体、太陽光発電向け生産・出荷は堅調に推移した。一般産業用向けは顧客の生産・在庫調整および新型コロナの影響などにより販売量が減少した。

 新たにセグメントに追加した精錬ライニング事業は、売上高は67億円、営業利益は2億円。アルミ精錬用カソードおよび高炉用ブロックの契約船積み時期は下半期を中心に計画されている。なお、第1四半期のTokai COBEXの営業利益は、24億円となっており、セグメント会計において取得原価配分に伴う評価差額に係る償却費12億円、のれん償却費10億円が発生している。

工業炉及び関連製品事業の売上高は同47%増の32億円、営業利益は同48%増の9億円。その他事業の売上高は同26%減の26億円、営業利益は同46%増の2億円だった。

 通期の業績予想については、新型コロナの影響を現時点で合理的に算定することが困難なことから前回予想を据え置いている。