新第一塩ビ 塩化ビニル樹脂を値上げ、採算是正を図る

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2021年11月11日

 新第一塩ビは10日、汎用・ペースト用などすべての塩化ビニル樹脂について、12月1日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、汎用品・ペーストとも「50円/kg以上」。

 塩化ビニル樹脂の国内需要は回復基調にある。また、アジア・アメリカをはじめとした海外需要も堅調で、海外市況も高値で推移している。同社は今年に入り2度の価格修正を実施したが、その後もエネルギー需要の増加を背景に原油・原料ナフサ価格の上昇が続いている。加えて、石炭価格の上昇に伴うユーティリティコストや、生産設備のメンテナンス費用、物流費の増加も続いており、事業収支は一層厳しい状況となっている。

 同社は、引続き全社をあげて合理化への努力に取り組んでいくものの、製品の安定供給体制を維持するためには、採算是正を目的とした価格修正が必須であると判断した。

新第一塩ビ 塩化ビニル樹脂を値上げ、採算是正を図る

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2021年6月7日

 新第一塩ビは4日、汎用・ペースト用などすべての塩化ビニル樹脂について、6月25日以降の出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、汎用品・ペーストとも「12円/kg以上」。

 塩化ビニル樹脂の国内需要は、新型コロナの影響も徐々に払拭されてきたことで回復基調にあり、また、アジア・米国をはじめとした海外需要も堅調で海外市況も高値で推移している。

 同社は、今年4月に値上げを実施したが、その後もエネルギー需要の増加を背景に原油・原料ナフサ価格が上昇していることに加え、石炭価格の上昇に伴うユーティリティコストの増加や物流コストの増加も続いており、事業収支は厳しい状況にある。同社は、引き続き全社をあげて合理化への努力に取り組んでいくものの、製品の安定供給体制を維持するためには、採算是正を目的とした値上げが必要であると判断した。