ダウ・ケミカル日本はこのほど、科学分野での仕事のやりがいや楽しさを伝える教育プログラム「カガクのチカラ」をオンラインで実施した。講師となった同社グループ(ダウ・ケミカル日本、ダウ・東レ)のボランティア社員10人が、科学が持続可能な社会を築く上で果たす役割やキャリアについて語り、私立三田国際学園中学校(東京都世田谷区)の約130人の生徒たちとワークショップを行った。
同社は2017年より都内中学校で教育プログラムを提供してきたが、コロナ禍を受け昨年は延期となり、4回目となる今回は初のオンラインでの開催となった。
ダウ日本は、科学分野で次世代育成に貢献すること、また生徒に社会で働くことの面白さを感じてもらうことを目的に、「NPO法人じぶん未来クラブ」と協働で教育プログラムを企画。今回はオンラインを活用し、動画やチャット機能を利用してボランティア社員や桜井恵理子社長との質疑応答コーナーを充実させ、生徒たちがより意欲的に参加できるプログラムを目指した。生徒たちからは、「遠回りをしても最終的にはやりたいことがやれるようになると聞き、目の前のことを頑張りたいと思った」など、多くの感想が寄せられた。
桜井社長は、「世界のためにサステナブルな未来を築くことを目指す素材科学会社として、中学生たちにとって、科学への関心を高め、働くことに前向きなイメージがもてるプログラムを提供できたことは大変喜ばしい。情熱をもって働く社会人との交流を通じて、自身の未来には可能性があふれていることに気付き、その可能性に向かってチャレンジすることの意義を感じ取ってもらいたい」と述べている。
同社は、STEM(科学・技術・工学・数学)教育への貢献として、今回のプログラムのほか、循環型経済に関する出張授業を提供し、日米の官民パートナーシップである「TOMODACHIイニシアチブ」のパートナー企業を務めるなど、持続可能な社会の構築や次世代の科学者育成、女性のさらなる活躍につながる活動を応援している。