[積水化成品工業/4-6月期決算](3日)単位100万円、カッコ内は対前年同四半期増減率。▽連結=売上高28,583、営業利益182(185.9%)、経常利益251、純利益120。
2021年8月4日
2021年8月3日
積水化成品工業は2日、持続可能社会に貢献する植物由来の原料を使用したポリマー微粒子「テクポリマー BIO EF-Cシリーズ」を開発したと発表した。
「テクポリマー」は、独自の重合技術を用いたポリマー微粒子で、液晶ディスプレイの光拡散剤や、化粧品の添加剤、塗料の艶消し剤など、様々な用途で使用されている。一方、廃プラ問題による環境汚染や気候変動による地球温暖化への対策が世界全体で課題となっており、SDGsの取り組みを推進し、脱炭素社会を目指して、環境負荷を低減する素材の開発が求められている。
同社は、これまでも環境に配慮した「テクポリマー BIO」を展開し、生分解性微粒子である「EF-Aシリーズ(水中分解性)」や「EF-Bシリーズ(土壌分解性)」を市場投入しており、今回、植物由来原料を使用し、従来シリーズよりも耐久性に優れ、塗料などの添加剤として扱いやすい「EF-Cシリーズ」を新たに開発した。
特長として、バイオマス度50%のポリマー微粒子(国内外のバイオマスマーク申請中)、耐溶剤性や耐久性に優れるほか粒子径などのカスタマイズ対応も可能、ソフトな触感や復元性をもつ軟質粒子であり艶消しに加えて塗料の触感改良にも使用できる、などが挙げられる。
同社は「EF-Cシリーズ」について、自動車内装材の塗料用途や照明カバーの光拡散剤などを想定分野としており、「テクポリマー」全体の販売計画として2025年度に売上高70億円を掲げている。今後も、塗料用途をはじめとする幅広い分野での展開を図り、持続可能社会への貢献に努めていく考えだ。
2021年7月14日
積水化成品工業は13日、環境保全への取り組みの一環として、カーボンニュートラル実現に向けて同社グループに太陽光発電システムを随時導入していくと発表した。
近年、SDGsやESGに象徴されるように、世界規模での環境問題や社会問題に大きな関心が寄せられる中、同社グループでは、持続可能な社会の実現に向けて「SKG‐5Rステートメント」を策定し、2030年のあるべき姿に向けた定量目標や取り組みを掲げている。特に、事業活動におけるCO2排出量(スコープ1+2)については、SBTイニシアティブの基準を参考に、2030年度の数値を2018年度比27%削減するという目標を設定しており、これまで太陽光などの再生可能エネルギーの導入について検討を進めてきた。
こうした中、今回、再生可能エネルギーの導入に関してグループでの方針を定め、まずは、積水化成品天理(奈良県天理市)の製品倉庫屋上に、太陽光発電システムを採用することを決定。同敷地内で使用する電力の一部を同システムで補うことができ、CO2排出量の削減に取り組むことで、地球環境と共生するサスティナブルな企業活動体制を構築する。
今後、同社グループでは、この取り組みを例として、全国の各事業所で再生可能エネルギーの活用投資を積極的に推進していく。
2021年6月29日
2021年6月25日
積水化成品工業は24日、発泡ポリスチレンシート(PSP)について、8月1日以降の出荷分から値上げすることを決定し、需要家と交渉を開始したと発表した。改定幅は、一般原反、ラミネート原反とも「27円/kg以上」。
同社は今年5月に、「28円/kg以上」の値上げを実施したが、その後もPSPの主原料であるポリスチレン樹脂(PS)の価格は、原油価格上昇によるナフサ・ベンゼン価格とともに上昇し、PSメーカーによる原料再値上げを受け入れざるを得ない状況となった。加えて、発泡ガスなどユーティリティーコスト・物流費も上昇している。
同社は、これらのコストの増加を自助努力だけで吸収することは限界があるため、今回の値上げを決定した。
2021年5月27日
[積水化成品工業・役員人事](6月1日)▽社長特命事項担当、執行役員道場雅巳▽生活技術センター生産技術企画室長石渡裕行▽退任(出向積水化成品近江社長兼積水化成品堺社長)川口喜章▽出向積水化成品堺社長、第2事業本部産業資材事業部長竹中義和▽出向積水化成品近江社長迫田康宏▽退任(出向Sekisui Kasei Korea Co.,Ltd.代表理事)森田幸也▽出向Sekisui Kasei Korea Co.,Ltd.代表理事、同社張炯彬(6月4日)▽出向積水化成品中部社長草竹俊一▽出向積水化成品関西社長、出向同社岡田英明▽退任(出向積水化成品関西社長)、出向同社中南正人▽退任(出向積水化成品中部社長)紺屋昭一(6月16日)湘南積水工業社長、執行役員道場雅巳▽退任(出向湘南積水工業社長)横井郁宏(6月24日)▽常任参与、湘南積水工業社長道場雅巳。
2021年5月10日
2021年5月10日
2021年5月6日
2021年4月16日
積水化成品工業は、再生可能エネルギーの創出が可能な水上太陽光発電システムの開発・普及を促進している。昨年4月には環境資源開発コンサルタント、日鉄物産、スマート・エナジーと合同で「水上ソーラー合同会社」を設立した。
近年、環境負荷の少ない再生可能エネルギーへの関心が高まり、中でも発電効率がよく、水質改善の効果も期待できる水上ソーラー(フロート式水上設置型の太陽光発電設備)に注目が集まっている。
合同会社の水上ソーラーは、貯水池などを活用した水上太陽光発電システム。浮力材には積水化成品の大型発泡スチロール製ブロックを使用している。浮力と剛性に優れたフロートとその係留技術により、暴風雨などに対する安全性を確保している。昨年11月には、兵庫県三木市の養鶏場が近接する貯水池に水上ソーラーを設置し、発電を開始。発電した電力は、養鶏場内で全て自家消費されている。
積水化成品グループは、持続可能な社会の実現に向けた「SKG-5R」を推進しており、これはその活動の一環。今後も、地球温暖化の原因となるCO2の削減に向け、再生可能エネルギーを創出する水上ソーラーの開発や普及に携わり、環境負荷低減を高度に実践していく考えだ。