LDPEは前年比プラスに、中国向けも回復傾向
貿易統計によると、米国の2021年11月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比7.7%減の71万5000tとなった。メキシコ湾にハリケーンが上陸した影響で9月は60万t台に落ち込んでいたが、10月は74万1000tと大幅に回復。11月も前月から数量減となったものの70万t台を維持しており、PE輸出が持ち直してきたことが伺われる。
11月の輸出先を地域別に見ると、
2022年1月21日
2021年12月13日
2021年10月20日
2021年4月26日
寒波影響で出荷に混乱、中国向け1月比約半分に
貿易統計によると、米国の2月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比17.2%減の74万2000tと大幅に減少した。2月中旬に米国南部で発生した寒波の影響で、各社の石化プラントが停止を余儀なくされたことや、港湾設備が混乱し出荷が停滞した影響が表れたとみられる。昨年は、秋にハリケーンの影響を受け10、11月の輸出量が70万t台に落ち込んだ。その後、12月は86万5000t、1月は93万8000tと回復基調を強めていたが、こうした背景から、2月は1月比で20万t近くも減少する結果となった。
2月の輸出先を地域別に見ると、
2020年12月17日
2020年10月26日
2020年9月18日
中国向けが3カ月連続首位、インドも回復傾向に
貿易統計によると、米国の7月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比19.8%増の92万6000tとなった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響があるものの、中国向けを中心に高水準な輸出が継続している。
米国では相次ぎPE工場が立ち上がってきたことで、昨年から輸出量が増加傾向を強めている。今年に入ってからも基調は変わらず、3月の輸出量は90万t台に達した。コロナ禍の影響が拡大し、さらにナフサ価格が急落した4月は83万7000tに落ち込んだが、5月以降は再び90万t台で推移している状況だ。
上期(1-6月期)の合計で見ると、前年同期比25.6%増の545万5000tとなった。仮にこのペースを維持すれば、今年の輸出量は前年(932万7000t)を大きく上回る1100万tレベルにまでに達する見通しだ。
7月の主な輸出先を見ると、
2020年1月20日
2019年12月16日
2019年9月2日
貿易統計によると、米国の6月のポリエチレン(PE)輸出は、前年同月比41.0%増の77万5000tと大幅な伸びを継続した。米国おいてシェール由来の大型エタンクラッカーおよびPE設備が相次いで稼働を開始し、近隣諸国はもちろん、南米や欧州、アジア、アフリカにまで輸出が本格化している状況だ。
6月の主な輸出先は、1位がメキシコ(9万6000t)、2位がベルギー(9万5000t)、3位がカナダ(6万2000t)、4位が中国(4万7000t)、5位がブラジル(4万2000t)となった。中国は、4~5月は7万t台と高水準で推移していたが、6月は43%減とブレーキがかかった。その他のアジア地域では、ベトナム(同10.4倍)、香港(同3倍)、シンガポール(同2.1倍)、マレーシア(同2倍)の増加が目立つ。また、韓国も同5.3倍の1万3000tとなった。昨年は月に3000~4000t程度だったが、今年に入り輸入量が伸長している。
一方、6月のPE輸出を品目別にみると、