貿易統計によると、米国の1Q(1-3月期)のポリエチレン(PE)輸出は、前年同期比50.0%増の205万1000tと大幅な伸びとなった。米国においてシェール由来の大型エタンクラッカーやPE設備が相次ぎ立ち上がり、世界各地に向けて輸出が加速している。
アジアではベトナム(同12.8倍)やマレーシア(同12.5倍)、韓国(2.7倍)、またインド(同2.1倍)向けに増加が目立っており、今年もその動きが継続しそうだ。
1Qの主な輸出先は、1位がメキシコ(29万1000t)、2位がベルギー(21万1000t)、3位がカナダ(19万4000t)、4位が中国(13万5000t)、5位はブラジル(13万1000t)となった。中国向けは、貿易摩擦の影響もあり、同37.0%減となっているが、昨年11月を底に数量は反転しており、今後の動向が注目される。
一方、1QのPE輸出を品目別にみると、HDPEが