DSM 紫外線吸収剤が医薬部外品の使用前例を取得

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2020年11月26日

 DSMはこのほど、皮膚外用用途の紫外線吸収剤「パルソール SLX」の医薬部外品への使用前例を新たに取得したと発表した。これにより医薬部外品への配合用途が広がる。同製品は使用感と保護効果の高いサンケア製品の開発を促進。紫外線から肌を保護するスキンケアを消費者に促すことで、人々の健康に貢献することが期待される。

 「パルソール SLX」は、シリコーンベースのUV-B吸収剤で、世界初のポリマーUVフィルターとして開発、上市された。そのユニークなポリマー構造により、皮膚表面上に皮膚への親和性の高い均一な膜を形成し、紫外線からの保護効果と官能特性の両方に優れた機能を発揮する。特に他の紫外線吸収剤との組み合わせでは、相乗効果により、より高いSPF値の達成が期待できる。肌に快適で、白浮きせず、展延性に優れる同製品は、日焼け止め製品をはじめとして、デイケア製品、リップ、カラーコスメに至るまで幅広い用途に適している。

 多くの消費者は、紫外線が及ぼす影響や危険性を十分に理解しているとは言えない。一方で、日焼け止め製品の使用時の不快感が、適切な使用の妨げになっていることが、様々な研究によって明らかになっている。同社は、このような課題に向けた解決策に積極的に取り組んでいる。

 例えば、消費者に対して皮膚がんのリスクとサンケアの重要性を啓蒙するために、「Safer under the sun(太陽の下でもより安全に過ごしましょう)」キャンペーンを展開。また、イノベーションにより、最新のサンスクリーン技術を開発し、日焼け止め製品の保護効果と使い心地の双方を高めている。