ENEOS 広島エリアで買い物代行サービスの実証開始

, , ,

2021年4月12日

 ENEOSは3月16日から、ライフサポートサービスの新規取り組みとして、広島県広島市中区全域と西区一部地域を対象エリアに買い物代行サービスの実証を開始した。

 同サービスは、利用者からの電話による注文内容をもとに、代行スタッフが商品を購入し自宅まで届けるもの。対象エリア内のスーパー・ドラッグストア店舗のほぼ全ての商品を最大2店舗で注文できるほか、商品の産地・価格帯・メーカーなどの指定、オーダー当日の配送といったきめ細かな対応が特長。代行料は、買い物かご2つ分、25kg以内で1店舗につき2000円(税込み:2店舗めはプラス500円)。2021年度下期中にはウェブ受付の開始を予定する。

 同実証では、事業採算性やサービス内容、プロモーション、オペレーションを検証するとともに、実証期間中に対象店舗の拡大といったサービスの拡充や顧客データを活用し、共働き世帯への洗濯代行サービスの訴求など、同社の手掛ける他サービスへの送客といったシナジーの創出も併せて検討していく。

 日本では、今後も見込まれる高齢化社会の進展・共働き世帯の増加に伴い、家事にかける時間や労力軽減へのニーズが高まっている。矢野経済研究所「2020年版 住まいと生活支援サービスの実態と将来展望」のまとめでは、家事代行サービス全体の市場規模は現在の880億円から10年後には約1.5倍に拡大する見込み。こうした中、ENEOSは実証結果を踏まえ、2022年度を目標に買い物代行サービスの事業化を目指す考えだ。