東ソーと島津製作所 バイオ医薬品市場向け事業で協業

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2022年3月3日

カラムと装置をセットで販売、関連技術も開発へ

 東ソーと島津製作所は1日、バイオ・中分子など新規モダリティ(創薬技術)の医薬品市場向け製品の開発と日本国内における販売に関する協業を開始したと発表した。

記者会見写真

 島津は、東ソー製の液体クロマトグラフ(LC)用カラムの取り扱いを開始し、島津製LCシステムと合わせて販売。また両社は、

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三菱ケミカル 高周波特性を向上、超低誘電損失フィルム開発

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2022年1月19日

 三菱ケミカルは18日、高周波領域の誘電損失を低減した、高周波通信向けの超低誘電損失フィルムを新たに開発したと発表した。

 次世代通信規格として普及が見込まれているミリ波帯5Gやビヨンド5Gなどは、波長が短い高周波帯を利用する。高周波帯は

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帝人フロンティア 高レベルで通気性制御、自己調節快適素材を開発

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2021年12月8日

 帝人フロンティアは7日、発汗時の水分に反応して編み地が三次元的に構造変化することで、体感可能なレベルで通気性が高まり、衣服内の蒸れ感を解消する快適素材「FIBALIVE AC(ファイバライブ エーシー)」を開発したと発表した。

「FIBALIVE AC」

 2023年度向けから、同製品を通年対応が可能なスポーツ・アウトドア向け衣料の重点プロモート素材と位置づけ、ユニフォームをはじめとした機能性衣料用途や資材用途なども含めて幅広く展開していく。2024年度には25万mの販売を目指す。

 同社は、吸湿性の異なるポリマーを貼り合わせて糸にし、コイル状のクリンプ構造をもつS/S(サイド・バイ・サイド)型複合糸を使用した、快適素材「ファイバライブ」を2009年から販売。水分に反応して編み目が開閉し衣服内の蒸れ感を軽減するが、従来品は、発汗時に編み目が大きく開くことから衣服のサイズに変化が生じる課題があった。そのため、製品化にあたり編み目の開閉の変化量を一定規模に抑えざるを得ず、通気性の制御機能低下を余儀なくされていた。

クリンプの変化と編み目の開閉

 こうした中、S/S型複合糸による特殊加工糸を使用することで、編み地構造が二次元方向ではなく三次元方向に変化し、高いレベルで通気性をコントロールできる新たな立体編み地構造体として、自己調節快適素材「ファイバライブAC」の開発に成功した。

 機能面の特長は、発汗前に比べて2倍以上の高レベルな通気性の変化、吸水時の寸法変化の抑制(変化率:タテ・ヨコとも5%以下)、高密度編み地設計による優れた風防性、ソフトな風合いと外観の優れた質感など。環境面では、リサイクルポリエステルとの組み合わせが可能なほか、自動的に通気性を制御するため省エネにも貢献する。

吸水時の編み地構造の変化イメージ

積水化成品工業 植物由来原料使用したポリマー微粒子を開発

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2021年8月3日

 積水化成品工業は2日、持続可能社会に貢献する植物由来の原料を使用したポリマー微粒子「テクポリマー BIO EF-Cシリーズ」を開発したと発表した。

「テクポリマーBIO EF-Cシリーズ」 特長

 「テクポリマー」は、独自の重合技術を用いたポリマー微粒子で、液晶ディスプレイの光拡散剤や、化粧品の添加剤、塗料の艶消し剤など、様々な用途で使用されている。一方、廃プラ問題による環境汚染や気候変動による地球温暖化への対策が世界全体で課題となっており、SDGsの取り組みを推進し、脱炭素社会を目指して、環境負荷を低減する素材の開発が求められている。

 同社は、これまでも環境に配慮した「テクポリマー BIO」を展開し、生分解性微粒子である「EF-Aシリーズ(水中分解性)」や「EF-Bシリーズ(土壌分解性)」を市場投入しており、今回、植物由来原料を使用し、従来シリーズよりも耐久性に優れ、塗料などの添加剤として扱いやすい「EF-Cシリーズ」を新たに開発した。

 特長として、バイオマス度50%のポリマー微粒子(国内外のバイオマスマーク申請中)、耐溶剤性や耐久性に優れるほか粒子径などのカスタマイズ対応も可能、ソフトな触感や復元性をもつ軟質粒子であり艶消しに加えて塗料の触感改良にも使用できる、などが挙げられる。

 同社は「EF-Cシリーズ」について、自動車内装材の塗料用途や照明カバーの光拡散剤などを想定分野としており、「テクポリマー」全体の販売計画として2025年度に売上高70億円を掲げている。今後も、塗料用途をはじめとする幅広い分野での展開を図り、持続可能社会への貢献に努めていく考えだ。

三菱ケミカル 高い成形加工性をもつCMC材料を開発

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2021年7月16日

 三菱ケミカルは15日、軽量性や剛性と成形加工性を兼ね備えた セラミックマトリックスコンポジット(CMC)材料を開発したと発表した。

CMC 材料を使用した部材の例
CMC 材料を使用した部材の例

 環境負荷低減のための軽量化が求められるモビリティ用途や、軽量化に加えて工程効率化への対応を求められる産業機械用途などでは、軽さと強度を兼ね備える炭素繊維関連部材の採用が進んでいる。一方、耐熱性が必要となる部材では、加工性やコスト面での課題から十分に普及しているとはいえず、主に比較的高価なセラミック材が使用されている状況にある。

 炭素繊維と金属材料を組み合わせた同社のCMC材料は、高剛性、高耐熱性、高熱伝導性、軽量性、耐摩耗性、低発塵性といった特長をもち、モビリティのブレーキ材料や産業機械部品として使用されてきた。今回の開発品は、これらCMC材料の特長を保持したまま、高い成形加工性と、それに伴う低コスト化を実現。すでに複数の顧客へのサンプルワークを進めており、今後は従来の用途に加え、産業機械などのブレーキ材料、耐熱部材といった新たな用途の開拓を目指す。

 同社は、多様化・高度化する顧客の要望に応える複数の炭素繊維関連の 新製品開発を進めており、今後も引き続き、最適なソリューションをタイムリーに提供することで、積極的に事業を展開していく。

CMC 物性比較
CMC 物性比較