ENEOSホールディングスとLuup(ループ:東京都渋谷区)はこのほど、電動・小型・1人乗りの電動マイクロモビリティの社会普及に向けて、協業を開始すると発表した。なお、協業開始に先立ち、ENEOSホールディングスはENEOSイノベーションパートナーズを通じて、Luupへ資本参画している。
ENEOSホールディングスは「持続可能なモビリティインフラ」をテーマに、革新的事業の創出に取り組んでいる。一方、Luupは、マイクロモビリティのシェアリング事業を通して、日本に新しい短距離移動インフラを創ることを目指している。
昨年度に開催したENEOSホールディングス(当時のJXTGホールディングス)のアクセラレータープログラムの中で、電動キックボードをはじめとする電動マイクロモビリティのシェアリングに関するLuupの事業提案が採択されて以降、両社は協業の検討を進めてきた。
今後の超高齢化社会では、ワンマイルの移動手段が不十分であることによる買い物難民や高齢者の自動車事故といった課題が予想され、それを解決する乗り物として四輪キックボードやシニアカーといった電動マイクロモビリティが注目されている。
今回の協業では、電動マイクロモビリティに関し、2023年をめどにシェアリングと最適なエネルギー供給体制の構築を行い、誰もが自由に移動できる社会の実現を目指す。また、両社は、日本国内の電動マイクロモビリティ普及の課題である規制対応についても、協業を通じて連携していく予定。両社は、顧客・社会が求めるサービスを創出し、社会の発展と活力のある未来づくりに貢献していく。