DICの子会社であるDICグラフィックスは24日、パッケージ印刷向けのグラビア・フレキソインキや接着剤製品、食品用金属容器などの塗料やインキ製品について、5月20日納入分から値上げすると発表した。
対象製品と改定幅は、グラビア・フレキソインキが「50円/kg以上」、接着剤が「30円/kg以上」、製缶用塗料が「50円/kg以上」、金属インキが「70円/kg以上」。なお、大幅に原料価格が上昇している一部製品は改定幅が異なる。
同社は昨年、当該製品の値上げを行ったが、その後も酸化チタンとはじめとする対象製品の主原料は、粗原料、副資材、製造コストの増加や採算是正を理由とした価格の上昇が続く。加えて、「2024年問題」に伴う物流コストの増加など、今後の事業継続への圧迫要因が発生している。
同社は、様々なコスト削減施策を講じ自助努力による吸収を進めてきたが、これらのコスト増加分を吸収することは極めて困難な状況にあることから、今後の安定供給と事業継続を図るため、価格改定が避けられないと判断した。