JSR グループ人権方針を策定、事業活動の基盤に

, ,

2021年9月17日

 JSRは、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」「グローバル・コンパクト」および「世界人権宣言」に則り、「JSRグループ人権方針」を策定した。

 同社グループはこれまでも、国連「グローバル・コンパクト」に署名し、「企業倫理要綱」に「人権と労働」をはじめとする企業倫理に関する行動規範を定め、サプライチェーンも含めたすべての事業活動についてサステナビリティ推進活動を行ってきた。

 同方針を策定することで、「人権の尊重」を経営と事業活動の基盤とし、すべての事業活動を同方針遵守の下に推進していく。また、同方針に基づき、社会の一員としてあらゆるステークホルダーの「人権の尊重」の実現に向けた取り組みを実践し、広く社会から信頼される企業を目指す。

 同社グループは、企業理念である「マテリアルズ・イノベーション」に立脚し、新たな価値をすべてのステークホルダーに提供し、社会に貢献していく。

JSR 東証プライム市場を選択、上場維持基準に適合

, ,

2021年9月14日

 JSRは13日、来年4月4日に移行が予定されている東京証券取引所(東証)の新市場区分で、「プライム市場」を選択し申請することを取締役で決議したと発表した。同社は7月に東証から同件に関する一次判定結果を受領し、「プライム市場」の上場維持基準に適合していることを確認していた。

 今後は東証の定めるスケジュールに基づき、所定の手続きを進めていく。

 

 

 

JSR サステナビリティレポート2021を発行

,

2021年9月13日

 JSRはこのほど、2020年度のサステナビリティへの取り組み内容をまとめた「JSRグループ サステナビリティレポート2021」を発行した。JSRと国内外グループ会社からなる65社を対象範囲とし、ウェブサイト(https://www.jsr.co.jp/sustainability/)で公開している。

サステナビリティリポート Web版

 同レポートでは、サステナビリティ推進担当役員である中山美加氏が昨年度の総括、グループの目指す方向性や今後の取り組みなどのメッセージを発信。また、同社グループの非財務活動の各基本方針・活動内容・目標と実績の説明、詳細なESGデータを提供するとともに、新中期経営方針に合わせて見直した同社グループのマテリアリティ(重要課題)について、選定プロセスと外部有識者からの評価コメント(第三者意見)を掲載している。

 なお、英語版については10月末に発行する予定。

JSR 3Dプリンター新製品、半値以下で高性能を実現

, , ,

2021年9月10日

 JSRは9日、100%子会社であるディーメックが、高精細な造形を実現できる光造形3Dプリンターの低価格版として、新製品「DARAM3(ダラム スリー)」の販売を開始したと発表した。

 これまでディーメックは、造形の精度と美しさが特長の光造形3Dプリンター「BAシリーズ」を開発し販売してきた。こうした中、最新機となる「DARAM3」は、高性能な光造形の特長を生かした上で部品や工程の徹底した見直しを行い、従来の半分以下の低価格を実現した。「BAシリーズ」と同じSLA昇降方式であり、高精細な造形を行うことができることに加え、高出力レーザーの採用により高速造形も可能だ。

 造形用の光硬化性樹脂としては、「BAシリーズ」でも実績のある高靭性、高透明、高耐熱などの特性をもった樹脂の使用が可能。自動車部品や家電部品、玩具や住宅設備など、試作を繰り返し行う場面で、初期段階の試作はもちろん、寸法精度やかみ合わせなどを確認する機能性試作としての利用も期待される。

 3Dプリンターは現在、様々な方式の装置が性能を競う。ディーメックの採用する光造形方式は3Dプリンターの元祖ともいえる伝統のある方式で、造形の精度と美しさには定評があり多くのユーザーが継続して使用している。ディーメックは、装置の保守メンテナンスを含めたアフターフォローでも引き続き高い評価を得られるよう、3Dプリンターのニーズに応えていく。

JSR 人事(31日)

2021年8月26日

[JSR・人事](31日)▽退任(JSR ElastomerAmerica,Inc.取締役社長)藤澤俊之(9月1日)▽同社取締役社長江原健治▽解兼ダイバーシティ推進室長、フェロー、人材開発部長兼JSR健康保険組合理事長兼JSR企業年金基金理事長花田直明▽同室長藤澤俊之。

JSRの4-6月期 全セグメントが販売拡大で増収増益

,

2021年8月3日

 JSRは2日、2022年3月期第1四半期(4-6月期)連結業績を発表した。売上収益は前年同期比22%増の823億円、コア営業利益57%増の126億円、営業利益39%増の111億円、純利益7・2倍の82億円となった。なお、ENEOSへの譲渡を発表したエラストマー事業については、当期から非継続事業に分類しており、純利益のみに計上している。

 同日開催されたオンライン決算会見の中で、宮崎秀樹取締役常務執行役員は、「各事業セグメントが良好な事業環境の下、 “JSRの4-6月期 全セグメントが販売拡大で増収増益” の続きを読む

JSR 新規事業創出に向けた新研究所が川崎市で開所

, , , ,

2021年7月26日

 JSRは21日、川崎市のキング スカイフロントに建設した新研究所「JSR Bioscience and informatics R&D center(JSR BiRD)」が開所したと発表した。

新研究所「JSR BiRD」

 新研究所では、①ライフサイエンス研究の深掘と社会実装、②インフォマティクスの強化、③オープンイノベーションの3点の施策を通じ新規ビジネスを創出していく。

 ①については、細菌叢を核にしたライフサイエンス分野の研究を進め、その成果やアイデアを早期に社会実装することを目指す。
 ②については、インフォマティクスの研究者の活動拠点として、最先端のシミュレーション・深層学習を深耕することで同社の製品開発力を強化していく。新研究所を拠点に、同社グループのインフォマティクスを通じた活動をより活性化し、デジタル変革を本格化して顧客の価値へつなげていく。
 ③については、オープンイノベーションの拠点として、アカデミアやスタートアップ企業との共同研究で技術の相互補完と強化を図る。通常では交わらない3つの目的をもった研究者達が新研究所では自由闊達に交流し、意見交換しながらイノベーティブに研究開発を行う予定。

 同社は、JSR BiRDでの研究開発によって作り上げた製品群が、人々の健康で幸せな生活が可能な社会、安全安心で豊かなデジタル社会、低環境負荷で持続可能な社会に貢献していくことを目指す。

JSR セレクシスとKBI、独社と開発業務委受託契約

, , , ,

2021年7月1日

 JSRは30日、ライフサイエンス事業のグループ企業であるKBIバイオファーマ(米国・ノースカロライナ州)とセレクシス(スイス・ジュネーブ)が、T細胞を標的としたがん免疫療法の創薬開発に取り組んでいる臨床段階のバイオ医薬品企業イマティクス(Immatics、ドイツ・テュービンゲン)と開発業務委受託契約を締結したと発表した。

 イマティクスが開発中のTCR二重特異性抗体は、がん患者自身のT細胞を動員すると同時に活性化・刺激して、腫瘍細胞を検出・標的化して攻撃させる働きをもつ。今回の契約により、イマティクスはセレクシスとKBIの統合的サービス、具体的にはセレクシスの「SUREtechnology Platform」による高品位な細胞株構築と、KBIの先進的な分析、プロセス開発、製剤開発、およびcGMP製造を活用して、臨床試験へのプログラムを進めることが可能となる。

JSR 人事(30日)

2021年6月24日

[JSR・人事](30日)▽退任(鹿島工場次長)青木浩一(7月1日)▽デジタルソリューション事業統括担当役員付、プロフェッショナル杉本健▽鹿島工場次長大村浩樹。

JSR KBIが蘭社と契約、急性腎疾患治療薬を商用化

, , , ,

2021年6月21日

 JSRは18日、ライフサイエンス事業のグループ企業であるKBIバイオファーマ(米国・ノースカロライナ州)が、AM‐Pharma(オランダ・ユトレヒト)と商用生産契約を締結したと発表した。 AM-Pharmaは、重症患者の臓器機能を保護する治療薬の開発に注力している新興企業。両社は、組み換えヒトアルカリホスファターゼ(recAP)プログラムの商用化に向けた準備を開始する。

 敗血症関連急性腎障害(SA-AKI)は、世界中に何十万人もの患者がいるものの、まだ承認された薬物治療法がなく、死亡率が高い重篤な疾患。AM-Pharmaは、敗血症関連急性腎障害の治療薬候補としてrecAPを開発している。

 KBIは、今回の商用生産契約に基づき、現在進行中のプロセスの特性評価、およびバリデーションと並行して原薬の製造を行い、第三相臨床試験と承認申請を支援する。また、その後の臨床試験の結果に基づき、商用の原薬の製造・出荷も支援していく。