PXの需給悪化も背景、今年はベンゼンのみ回復
日本芳香族工業会はこのほど、2020年のBTX(ベンゼン・トルエン・キシレン)需要実績と2021年の需要見通しを発表した。2020年のBTXの実績は、内需が前年比23%減の701万2000t、輸出が同19%減の252万7000tとなり、需要合計は同22%減の953万9000tと、1000万tを割り込む結果となった。オンライン会見で、BTX委員会の秋山健一委員長(ENEOSアロマ部長)は、「昨年はコロナ禍の影響により、BTX各製品とも需要の成長が鈍化した。加えてキシレンは、