クラレはこのほど、米国工場で発生した火災事故に関する訴訟について一部原告との和解に基本合意したと発表した。
火災事故は2018年5月に米国子会社Kurary America(米国:テキサス州)のエバール工場で発生。160人超の外部委託業者の作業員などから損害賠償を求める民事訴訟を起こされた。一部原告とは和解していたが、今回、訴訟の早期解決を図るため、ほかの一部原告との間で和解に至った。
なお、和解金は約170億円となり、第4四半期に新たに169億円の特別損失を計上。これに伴い、今年度の通期業績予想を修正し、純利益をゼロ(前回予想比150億円減)としている。