ウレタンMDI 中国の景気回復遅れで需要低調

2024年7月18日

ポリメリックのみ市況上昇、物流混乱などが背景

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジアのスポット市況が引き続き低水準となっている。6月末のスポット市況は

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ウレタンMDI 市況は低位安定から抜け出せず

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2024年4月25日

中国需要が低迷、ベンゼン高でスプレッドも縮小

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジアのスポット市況が低レベルで推移している。3月末のスポット市況は

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ウレタンMDI スポット市況は低レベルで推移

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2024年1月26日

中国需要が回復せず、稼働調整でスプレッド確保

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、中国の需要が盛り上がりを欠いていることから、アジアのスポット市況が低水準で推移している。

 昨年12月末のスポット市況は

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ウレタンMDI 中国経済の回復遅れで需要が低迷

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2023年6月23日

大手メーカー各社が稼働調整、スプレッドは改善

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、中国経済の回復が想定よりも遅れていることを背景に、上値が重い展開が続いている。5月末のスポット市況はモノメリック2225ドル、ポリメリックが1775ドルとなり、2月からモノメリックで50ドル程度、ポリメリックで175ドル下落した。

 MDIの生産は

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ウレタンMDI、春節休暇明けから市況が上昇基調

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2023年2月20日

行動制限の解除で実需が増加、期待先行の一面も

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジア市況が底を打ち、春節休暇以降から上昇基調にある。2月上旬のスポット市況はモノメリック2275ドル、ポリメリックが1950ドルとなり、大きく落ち込んだ12月からモノメリックで275ドル程度、ポリメリックで35ドル程度も上昇している状況だ。

 中国では、行動制限解除の混乱が落ち着き、春節休暇明けから経済活動が活発化しつつある。ウレタン製品の実需も増加しており、MDIの引き合いが戻ってきている。ただ、需要が本格化してくるには時間がかかると見られ、市況の上昇は期待先行という一面もあるようだ。

 昨年のMDIは、中国ロックダウンの影響により4月以降から市況が下落基調となった。特に、秋以降には、中国政府がゼロコロナ政策を一段と強化したことが重荷となり、スパンデックス(弾性繊維)や靴底といった幅広い用途で使用されるモノメリックの需要が低迷。不動産問題の長期化で、住宅や冷蔵庫の断熱材用途で使用されるポリメリックも需要が盛り上がらず、需給バランスが大きく崩れた。中国に設備を構える海外大手メーカーは、採算重視の姿勢から、稼働調整や新設の稼働を遅らせるなど対応を図ったものの、市況の下落が継続。さらに、12月に入り政府が行動制限を解除したことが、コロナ感染者の急拡大を招き、中国経済が大きく混乱した。これを受けて、MDI市況はモノメリックが2000ドル割れ、ポリメリックが1600ドルを割り込む結果となっている。

 こうした中、年明けから徐々にコロナ禍の混乱が落ち着いたことで、中国経済の回復への期待が高まっている。春節休暇の旅行者も3億人超と2019年の90%の水準にまで戻るなど、人やモノの動きが活発化し、需要の回復を見据えて工場の稼働が上がっているようだ。ただ、『モノメリックは日用品など実需の要素が大きいが、ポリメリックは期待先行の面がある』(大手メーカー)との指摘もあり、不動産問題が解決しない限りポリメリックが足を引っ張り、MDI市況の上値が重くなることも想定される。

 国内大手メーカーである東ソーは、MDIを生産する南陽事業所、スプリッター拠点である中国・瑞安工場ともフル稼働を継続しているが、交易条件の悪化や原燃料価格の高騰により収益が大きく圧迫され、今年度のクロール・アルカリ事業は営業赤字を見込む。ただ、年明けから中国市場が持ち直してきたことに加え、高騰していた石炭価格が急落するなど事業環境の潮目が変わりつつあることから、第3四半期の決算発表では、業績予想を据え置いた。今後、春にかけて海外大手メーカー定修が予定されており、想定以上に需要が出てくれば市況が押し上げられる可能性もあり、今後の市場動向が注目される。

 

ウレタンMDI 中国の景気悪化で市況が下落傾向

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2022年10月6日

行動制限で需要減少、不動産問題もマイナス要因

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジア市況が軟化傾向を続けている。9月中旬のスポット市況はモノメリック2250ドル、ポリメリックが1875ドルとなり、6月初旬からモノメリックで275ドル程度、ポリメリックで250ドル程度も下落した。

 ただ、原料であるベンゼン市況も、

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ウレタンMDI ポリメリック市況が上昇基調に

2022年3月16日

五輪明け需要回復を期待、良好な事業環境が継続

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、2月以降、断熱材などの用途で使用されるポリメリックの市況が上昇基調を強めている。

 2月下旬のスポット市況は

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ウレタンMDI 年内スポット市況は高水準で推移

2021年12月16日

定修でタイト継続、年明けは中国市場の動向次第

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、中国において電力規制による稼働低下でスポット市況は上昇基調を強めていたが、国慶節明けに電力規制が緩和されてきたことで頭打ち感が出てきている。しかし、中国大手メーカーが大型定修に入ったことや、欧米などから域外品が入ってこないこともあり、スポット市況は年内までは高水準を維持する見通しだ。

 こうした中、MDIで併産されるモノメリックとポリメリックで、値動きに違いが出てきている。モノメリックはスパンデックスなどの堅調な需要が続く中、

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ウレタンMDI スポット市況は高止まりで推移

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2021年9月16日

定修やトラブルで需給タイト、足元は軟化傾向に

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、アジア地域で大型プラントの定修が行われていたことに加え、欧米地域のトラブル要因などが重なったこともあり、市況が再び高値圏で推移している。

 足元の市況は、モノメリック2750ドル、ポリメリック2550ドルとなっており、6月上旬に比べモノメリックで350ドル程度、ポリメリックで450ドル程度も上昇している状況だ。ベンゼンとのスプレッドについても、

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ウレタンMDI 4月以降はアジア市況が軟化傾向

2021年6月25日

買い控えで需給タイトが緩和、足元で下げ止まり

 ウレタン原料であるMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)は、異常気象による設備停止などの影響で、3月にかけてアジアスポット市況が急騰していたが、4月以降は軟化傾向となっている。

 足元の市況は、モノメリック2400ドル、ポリメリック2100ドルとなっており、3月のピーク時から、モノメリックで1000ドル、ポリメリックで1200ドルも下落した。ベンゼンとのスプレッドについても、

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