旭化成など 自己免疫疾患治療薬、第Ⅰ相臨床試験開始

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2023年11月13日

 旭化成とSBIバイオテックはこのほど、自己免疫疾患治療薬である抗ホスホリパーゼD4(PLD4)抗体「AK1910(SBI‐3150)」について、第Ⅰ相臨床試験を開始したと発表した。

 同剤は、免疫システムの

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旭化成ファーマ 自己免疫疾患治療薬で独占的ライセンス締結

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2020年3月23日

 旭化成ファーマは19日、バイオベンチャーのSBIバイオテック(東京都港区)が持つ自己免疫疾患治療薬「SBI-3150」(非臨床段階)に関し、同日に独占的ライセンス契約を締結したと発表した。

 同契約により、旭化成ファーマは全世界での「SBI-3150」の開発・製造・販売などを行うための独占的な実施権を獲得し、SBIバイオテックは、旭化成ファーマからの契約一時金のほか、開発進展に応じたマイルストーンと売上に応じたロイヤルティを受領することなる。両社の強みを生かし、「SBI-3150」の価値の最大化と、開発・商業化のスピードアップを図っていく考えだ。 

 「SBI-3150」は、免疫システムの司令塔と呼ばれるpDC(形質細胞様樹状細胞)と活性化B細胞に特異的に発現する、PLD4(Phospholipase D family member 4 )を標的としたモノクローナル抗体。pDCは、免疫システムを構成する免疫細胞の1つで、自己免疫疾患の発症に重要な役割を担っていることが明らかになっている。

 一方、B細胞はリンパ球の一種で、異物の存在により活性化を受け抗体を産生することにより、免疫効果を発揮する。自己免疫疾患患者では、活性化B細胞による自己抗体産生が疾患に関連することが知られている。

 SBIバイオテックは、2001年に設立のバイオベンチャー。「希少難病疾患を治療可能な医薬品の開発」や「治療を行ってもQOLを維持できる医薬品の開発」などを医薬品開発ビジョンとし、pDCを制御する革新的な免疫治療薬の研究開発を推進することで、自己免疫疾患やがんの根治を目指している。

 旭化成ファーマとSBIバイオテックは今後も、難病に対する革新的新薬の創出を通じ、人類の社会福祉への貢献を目指していく。