帝人フロンティアは11日、亜麻のようなナチュラルな表情感と清涼感を表現した、新しい麻(リネン)調ポリエステル素材「シャレールリュクス」を開発し、2019年春夏から快適ファッション素材として販売を開始すると発表した。
近年、天然素材の需要が高まっているが、原料価格の高騰やイージーケア性、機能性に対するニーズが増していることなどから、天然素材調の合繊素材が関心を集めている。また、麻を中心とする1980年代のレトロ調素材がファッショントレンドとして注目され、機能性に優れた麻調素材の需要が高まっている。
こうした中、同社は独自の太さ斑加工技術を駆使することで、亜麻糸が持つ特有の糸斑を再現したシャレールリュクスを開発した。
同製品は、天然麻素材のようなシャリ感・ハリ・自然な外観と、天然麻素材にはないイージーケア性や機能加工付与性を兼ね備えた麻調ポリエステル素材。特徴として、自然な麻調外観や優れた機能性を持つ。
今後の展開として、高い審美性が求められる快適ファッション素材として販売を開始し、アウターやジャケット、ボトムス、ブラウスなど幅広い用途に向けて積極的に提案していく。積極的に展開を図ることにより、今年度は年間1万m、来年度は同10万m、20年度には同25万mの販売を目指す。