ダイセルはこのほど、今年度の「近畿地方発明表彰」(主催:発明協会)で、「省資源省エネルギー型の酢酸の製造方法(特許番号5662269)」が、「発明奨励賞」を受賞したと発表した。
発明の実用化による社会貢献が評価された。発明者は三浦裕幸・清水雅彦・上野貴史・山口和夫・後藤健輔の5氏。
内容は、メタノールと一酸化炭素の反応による酢酸の製造方法に関して、蒸発器の気化物の一部を凝縮させて反応器にリサイクルすることで、反応熱を効率的に除去する発明。蒸留塔などの装置の小型化、一酸化炭素のロス抑制などの効果があり、省資源・省エネルギーでの製造が可能になる。
地方発明表彰は優れた発明などを生み出した技術者・研究者に対して行われるもので、1921(大正10)年からの歴史がある。表彰式は21日に和歌山市の「ダイワロイネットホテル和歌山」で行われる。