韓国の添加剤・特殊化学品メーカーのソンウォンはこのほど、新たな酸化防止剤「ソンノックス5057」を発表した。
軟質ポリウレタンスラブストックフォームやエラストマー、ホットメルト接着剤など向けに開発した。ソンウォンがもつ既存のアミン系・フェノール系・フォスファイト系・チオエステル系酸化防止剤を補完し、ラインアップを拡大するもの。
液状のブチル化/オクチル化ジフェニルアミン系酸化防止剤で、ポリオールを含む様々な基材に適している。「ソンノックス1135」「ソンノックス1076」などのヒンダードフェノール系酸化防止剤と併用でき、貯蔵中・輸送中にポリオールを分解から保護する。
また、これらの製品を組み合わせることで、軟質ポリウレタンフォームの製造中に生じるスコーチ(早期加硫/焼け)や、フォーム中心部の変色を防止することができる。
韓国・ウルサンの施設で製造。同プラントでは他のアミン系・フェノール系酸化防止剤も製造されているため、生産効率とスケールメリットが生かせ、経済性の向上にも寄与する。
テクニカルサービス&アプリケーション開発責任者のトーマス・シュムッツ氏は「ソンノックス5057は揮発性が低く液状であることから、多くの基材やアプリケーションに適している。残留ジフェニルアミンがほとんど含まれないため、要求の厳しいポリウレタン用途でも、顧客の高品質に対するニーズを満たすことができる」と話している。