丸紅はこのほど、中国の大手肥料製造・販売会社である湖北祥云(集团)化工股份(湖北祥云社)と、溶融硫黄の長期供給に関する覚書を今月7日に締結したと発表した。
湖北祥云社は、肥料の原料として固形硫黄を中国国内より調達しているが、環境問題への意識の高まりを受け、溶融硫黄へ原料転換を推進する。
丸紅は40年以上、溶融硫黄の販売を行っており、中国でも沿岸部の需要家向けに供給をしてきた。物流面の制約から、内陸部の需要家への溶融硫黄の供給は従来困難だったが、丸紅が出資する硫酸製造・販売会社である、江蘇震宇化工(江蘇震宇社)を物流基地として活用し、丸紅の輸送機能を増強することにより、中国内陸部への供給を実現する。
丸紅は、湖北祥云社への溶融硫黄の供給を契機とし、揚子江内陸部の需要家への溶融硫黄の供給を拡大させ、環境に配慮したビジネスを推進していくとともに、中国での農業、化学工業の発展に貢献していく考え。