韓国のポリマー添加剤大手ソンウォングループの2018年12月期の総売上は、前年同期比9%増の7887億ウォン、売上総利益は同1%増の1562億ウォン、純利益は同9%増の378億ウォンとなった。
既存の顧客による年末の在庫調整、為替変動のマイナスの作用、原料価格の高騰が、製品ラインに悪影響を及ぼすことが予測されていたポリマー添加剤の売上は、予想に反し、年間を通して安定に推移した。また、ポリエステルジオールとポリウレタンの業績が好調だったこともあり、TPP事業の売上も伸びた。
ソンウォンは昨年、韓国の製造施設で製造能力を強化。また、新たな生産ラインの導入も完了し、機能性モノマーの量産を開始した。ポリマー添加剤の製品ポートフォリオも強化したが、その一方で、スペシャルティケミカル製品や、燃料と潤滑剤向けの添加剤の製品ラインの開発と拡大にも継続的に取り組んだ。2019年については、政治不安と貿易摩擦により、景気が停滞するという見通しを立てているが、すべての地域で中期的に自社の製品ラインに対する需要は堅調に推移すると見込んでいる。
同社では、今後も引き続き社員の育成に力を注ぎ、自社の革新的な製品の強みをさらに磨き、幅広い個客基盤のニーズを満たす、スペシャルティケミカル製品を提供する企業全体としての生産能力を強化していく方針だ。