ドイツの特殊化学品メーカーのランクセスグループ傘下のボンドラミネーツはこのほど、パリで開催された世界最大のコンポジット展示会「JEC World 2019」に出展し、連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス」の大量生産での新用途を紹介した。
「テペックス」は、特に軽量化部品の大量生産で定着している、数少ないコン ジット素材の一つ。主に自動車産業とIT産業での需要が高いため、同社は現在、ドイツのブリーロン拠点で、製造施設を大幅に増強している。
展示会では自動車軽量化の新用途として、ドイツの中型自動車向けのドアモジュールキャリア、米国市場向けSUV(スポーツ用多目的車)のフロントエンドキャリア、高級車向けの後部座席を紹介した。
同社では今年の年央ぐらいまでに、新たに2つの製造ラインを稼働させる予定だ。