日鉄ケミカル&マテリアルは9日、2018年度(2019年3月期)の連結業績を発表した。なお、IFRSを適用しており、経常利益が事業利益に変更されている。
売上高は前年度比463億円増の2471億円、営業利益74億円増の235億円、事業利益251億円(前年:経常利益153億円)、純利益131億円増の224億円と大幅な増収増益となった。ROS(売上高利益率)は、10.2%と前期比2.6ポイント上昇している。
セグメント別で見ると、コールケミカル事業では、主力商品であるニードルコークスが引き続き黒鉛電極向け需要が好調に推移し、国内外の市況も高水準を維持した。
化学品事業では、スチレンモノマーの価格が原油価格の下落や需給の弱含みから一時低下したが、現在は回復基調となっている。
機能材料分野では、スマートフォン向け材料や半導体関連材料の販売において一部陰りが見えたものの、液晶ディスプレイ用レジスト材料、有機EL材料、金属箔は安定して売上を確保した。
複合材料分野では、補修・補強用途を中心に土木・建築分野向け炭素繊維複合材料の販売が伸長し、過去最高の売上高となった。