東ソーの新中期経営計画(2019~21年度)がスタートした。基本方針に「ハイブリッド経営(コモディティ事業とスペシャリティ事業)による収益の安定・拡大」「安全基盤の強化・安全文化の醸成」「強固な財務基盤の維持」「省エネ・CO2有効利用の推進」を掲げ、最終年度の21年度には売上高8900億円、営業利益1100億円、ROS(売上高営業利益率)10以上%、ROE10%以上を目指す。
新中計説明会で山本寿宣社長は、「特性や役割の異なるコモディティとスペシャリティをバランスよく強化することで、外部環境が急変しても安定的に利益を確保できる事業ポートフォリオを構築していく」との方針を示した。
前中計では「ハイブリッド経営の深化」を基本方針の筆頭に掲げ、コモディティ事業は、ナフサ分解炉や発電設備への効率化投資で事業基盤を強化し、スペシャリティ事業ではハイシリカゼオライトやジルコニアなど成長分野の能力を増強してきた。その結果、業績面ではスペシャリティ事業は