ランクセスの1-3月期 製品価格是正などで増益に

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2019年6月5日

 ドイツの特殊化学品メーカー・ランクセスの2019年度第1四半期の連結売上高は、前年同期並みの18億2200万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは、好調だった前年同期に比べ2%増の2億7500万ユーロとなった。好業績の主な要因は、製品価格の引き上げと、為替の好影響(特に米ドル)によるもの。

 純利益は同4%増の8400万ユーロ。低迷する農業市場にもかかわらず、アドバンスト中間体部門は、売上高と特別項目を除いたEBITDAが、過去最高の四半期業績を達成した。売上高は同4%増の5億8600万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは同12%増の1億1400万ユーロ。

 スペシャリティアディブス部門は、低マージンの受託製造契約の終了、拠点の閉鎖、低迷する自動車産業により、販売量が減少した。売上高は同3%減の4億8500万ユーロ、特別項目を除いた EBITDAは製品価格の引き上げ、為替の好影響、コストシナジーにより、同3%増の8300万ユーロ。

 パフォーマンスケミカルズ部門は、水処理製品と物質保護剤製品関連事業の好調、為替の好影響により、売上高が同3%増の3億4700万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは、同4%増の5400万ユーロ。

 エンジアリングマテリアルズ部門は、自動車産業の需要低迷の影響を受け、売上高が同3%減の3億8200万ユーロ、特別項目を除いたEBITDAは同11%減の6500万ユーロだった。

 通期の業績予測は、特別項目を除いたEBITDAで、10億~10億5000万ユーロ(前年度は10億1600万ユーロ)を見込んでいる。