積水化学 「水まわりくん」のリース・レンタルプランを開始

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2019年6月10日

 積水化学工業の環境・ライフラインカンパニーは7日、JA三井リース・ほくつうの2社と提携し、水田用多機能型自動給水栓「水(み)まわりくん」のリースとレンタルプランを、10日から開始すると発表した。

 「水まわりくん」は、積水化学製の水田用給水栓「エアダスバルブ」の上部に設置する駆動装置で、「エアダスバルブ」の開閉を自動化し、大幅な水管理の省力化を可能にした。

 昨年の発売以来、すでに全国各地で500台以上の導入実績があり、国との実証実験では、大幅な省力化や収穫量の増加、節水効果などが確認されている。

 一方で、「水まわりくん」の導入検討にあたり、顧客から初期投資の負担に関する声や、本格導入に向けた試用などのさまざまな要望が寄せられている。そこで、同社ではリースプランとレンタルプランを用意し、提携先と共同で展開することにした。

 「水まわりくん」を導入する場合、初期導入の費用が農家の負担になることに加え、「水まわりくん」専用の「エアダスバルブ」との組み合わせが必要なため、他のバルブを設置している場合は「エアダスバルブ」への交換費がさらに初期導入の負担を重くしている。

 リースプランはその初期導入の負担を軽減し、ほぼ全額を7年間で償却し、期間終了後に購入するかを選択するように設計した。料金は、リモコン型の場合、「水まわりくん」本体と「エアダスバルブ」、施工費込みで、年額2万7000円/台から。台数制限はなく、動産保険がある。リースプランの窓口はJA三井リース食農ビジネス推進部(TEL:03‐6775‐3077)。

 一方、「エアダスバルブ」を設置している農家からは「水まわりくん」の本格的な導入の前に「まずは短期間使ってみたい」との要望が多数寄せられていた。そこで、1カ月ごとのレンタル契約のプランも併せて展開することにした。ネジでバルブが接続されている場合など、他のバルブからの交換が比較的容易な顧客も活用できる。

 料金は「水まわりくん」本体だけで、タイマー型が月額4200円/台、リモコン型が同4400円/台、遠隔操作型は同5000円/台。台数は5台まで、動産保険はない。レンタルプランの窓口は、ほくつう(TEL:076‐237‐3817)。