出光興産 シェル美術賞2019、対象作家5人を決定

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2019年9月6日

 出光興産はこのほど、シェル美術賞の過去受賞・入選作家のキャリア支援を目的とする「シェル美術賞 レジデンス支援プログラム2019」の対象作家1人、「シェル美術賞 アーティスト・セレクション(SAS)2019」の出展作家4人を決定したと発表した。

 「レジデンス支援プログラム」は、可能性を秘めた若手作家が海外滞在や他国の作家との交流を通じ新しい刺激と気付きを得ることで、作家としてよりステップアップすることを目的に、昨年からスタートした企画。今年もフランス・パリのレジデンス施設「シテ・アンテルナショナル・デ・ザール」での制作活動(渡航費、滞在費、住宅兼スタジオ費、フランス語レッスン受講費用など)を支援する。

 今回は、日・英語での書面や面接で制作コンセプト、滞在プランなどを様々な視点から審査した結果、シェル美術賞2012入選作家の武田竜真氏を選出した。武田氏は今年12月から来年1月まで「シテ・アンテルナショナル・デ・ザール」に滞在し、他作家との交流や制作活動などに取り組む。滞在の終盤には、現地での発表の機会としてオープンスタジオ(作品展示)を開催する。

 一方、「SAS2019」は、「シェル美術賞」の受賞・入選後も作家を継続的に支援することを目的とした企画展。前年度の審査員により選出した若手作家4人の新作・近作を、12月開催の「シェル美術賞展2019」展覧会場内に展示する。

 8回目となる今回は、江川純太氏、川上雅史氏、Colliu氏、村上早氏を選出。また、今年度は昨年の「レジデンス支援プログラム2018」に参加した大城夏紀氏の展示も併せて行う。同社は今後も、次世代を担う若手作家のキャリアを様々な企画・プログラムを通して支援していく考えだ。