出光興産は7日、メチルエチルケトン(MEK)を今月27日出荷分からキロ25円以上値上げすると発表した。
MEKの主原料である国産ナフサの基準価格は、主要産油国による協調減産継続、および減産幅拡大などを背景とした原油価格の上昇に伴い、今年第1四半期(1-3月期)は4万7000円/klレベルが想定され、大幅なコスト上昇が見込まれる。また、これらに加え、安定生産のための修繕費の上昇などにより、コスト事情は悪化している。
こうした中、同社は一層のコスト低減努力を継続しているが、今回、価格改定を実施せざるを得ないと判断した。なお、想定したナフサ基準価格が大きく変動する場合は、再度価格改定を実施することもあるとしている。