PSジャパン ポリスチレン値上げ、原料コストが上昇

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2023年11月20日

 PSジャパンはこのほど、ポリスチレン樹脂「PSJ‐ポリスチレン」について、12月1日出荷分から値上げすることを決定し、需要家への説明と交渉に入ったと発表した。改定幅は全グレードとも「20円/kg以上」。

 PSの主原料であるナフサおよびベンゼン価格が上昇しており、原料コストが大幅に上昇している。同社は、これらのコスト上昇分をすべて自助努力で吸収することは極めて困難な状況にあることから、価格改定の実施を決定した。

 

東洋紡 OPPなど包装用フィルム値上げ、来月から実施

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2023年11月20日

 東洋紡は17日、包装用フィルム製品の一部を12月11日出荷分から値上げする、と発表した。対象製品と値上げ幅は以下のとおり。

 二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)はそれぞれ「連300円(20㎛換算)」、二軸延伸ポリエステルフィルム(PET)が「連300円(12㎛換算)」、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)が「連500円(15㎛換算)」、熱収縮ポリエステルフィルム「スペースクリーン」が「連750円(30㎛換算)」。また、透明蒸着フィルム「エコシアール」については、PETベース(コート無し)が「連300円(12㎛換算)」、PETベース(コート有)が「連500円(12㎛換算)」、ONYベース(コート無し)が「連500円(15㎛換算)」、ONYベース(コート有)が「連700円(15㎛換算)」。

 昨今の原油・ナフサ価格の高騰や高止まりによる原燃料費の上昇に加え、円安影響を受けた副資材費なども上昇しており、生産設備維持費などと合わせて、包装用フィルム製品の製造費を押し上げている。こうした状況下、同社では徹底したコスト削減に努めてきたが、現在の価格体系では顧客への安定的な製品供給が困難と判断し、価格改定を決めた。

三菱ケミカルグループ PVA製品群を値上げ、採算是正を図る

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2023年11月7日

 三菱ケミカルグループは6日、ポリビニルアルコール(PVA)製品群について、11月13日出荷分から値上げすると発表した。対象製品と改定幅は、酢酸ビニルモノマー(VAM)が「15円/kg」、PVA樹脂「ゴーセノール」、PVA特殊銘柄「ゴーセネックス」および「ニチゴーGポリマー」、「ゴーセネックスZ」用架橋剤「セーフリンク」が「40円/kg」。

 ナフサ価格高騰に伴う原材料価格の上昇に加え、ユーティリティーや物流に係るコストの上昇が継続し、事業収益が悪化している。同社は、自助努力のみによるコスト吸収は難しいことから、安定供給を維持するために採算是正が必要と判断し、今回、価格改定の実施を決定した。

積水化学工業 ポリエチレン管・継手類値上げ、コストが上昇

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2023年11月6日

 積水化学工業は2日、水道、ガス、下水用ポリエチレン管および継手類について、12月20日出荷分から値上げすると発表した。改定幅は、ポリエチレン製パイプの上水用「エスロハイパーJW」、ガス用、下水用が「20%以上」、同継手が「15%以上」。

 昨今、円安の加速や素材市況の悪化により、原材料およびエネルギーコストが高騰している。加えて、品質維持や製品供給に必要な人材確保で労務費も一段と上昇している。こうした中、同社は、原料メーカーとの交渉や生産性向上により、コスト削減を重ねてきたが、自助努力で対処できる水準を超えていると判断し、今回、価格改定の実施を決定した。

クラレ PVAなど4製品を値上げ、コスト上昇に対応

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2023年11月6日

 クラレは2日、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂「クラレポバール」「エルバノール」、PVA系樹脂「エクセバール」「モビフレックス」の4製品について、11月8日出荷分から国内外で値上げすると発表した。改定幅は、国内向けが「20円/kg」、アジアパシフィック、北米・南米、中東・アフリカ向けはいずれも「0.2米ドル/kg」、欧州向けが「0.2ユーロ/kg」。

 対象製品の各種コストの上昇は、同社の自助努力によるコスト吸収範囲を超えるものとなっている。こうした状況下、採算改善を行い、安定供給を維持するために今回、価格改定を決めた。

東ソー 工業用洗浄剤を値上げ、コスト上昇で来月から

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2023年11月2日

 東ソーは1日、工業用洗浄剤を12月1日出荷分から値上げすると発表した。対象製品は、炭化水素系高機能洗浄剤(HCシリーズ)の全グレードと、ノンハロゲン非引火性洗浄剤(HAシリーズ)の全グレード。改定幅はいずれも「1リットル当たり30円以上」となっている。

 同社はこれまで、事業採算性改善に向けてあらゆるコスト削減策を実施し、製品の安定供給を行ってきたが、人件費、研究開発費、製造設備維持コストなど、洗浄剤事業の製造・販売に関わるコストの上昇により、同社の事業採算が著しく悪化している。こうしたコスト事情の悪化は、自助努力のみで吸収することが極めて困難であることから、今後の事業継続と安定供給維持のため、価格改定せざるを得ないと判断した。

三菱ケミカルグループ アセトン、MIBK、DAA値上げ、採算是正

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2023年10月31日

 三菱ケミカルグループは30日、アセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ダイアセトンアルコール(DAA)について11月1日出荷分から値上げを実施することとし、取引先と交渉を開始すると発表した。改定幅は、アセトンが「16円/kg以上」、MIBKとDAAが「21円/kg以上」。

 当該製品の主原料である国産ナフサ価格は、原油価格上昇の影響を受け騰勢を強めており、足元の原油市況、為替などを勘案すると、10―12月期の国産ナフサ価格は7万7000円/klに上昇する見込み。同社は、大幅なコストアップ分を、自助努力のみで対応することは困難と判断し、採算是正と安定供給維持のため、価格改定の実施を決定した。

日本ポリプロ PP全製品値上げ、ナフサ価格上昇に対応

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2023年10月23日

 日本ポリプロは20日、ポリプロピレン(PP)全製品について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 OPECプラス協調減産継続、中東における地政学リスクの高まりによる原油価格上昇、円安進行などにより、国産ナフサ価格は7万7000円/kl超の水準に上昇する見込み。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、主原料価格の上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。

日本ポリエチレン、PE全製品値上げ、ナフサ価格が上昇

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2023年10月23日

 日本ポリエチレンは20日、ポリエチレン(PE)全製品について、11月1日納入分から値上げすると発表した。改定幅は「15円/kg以上」。

 OPECプラス協調減産継続、中東における地政学リスクの高まりによる原油価格上昇、円安進行などにより、国産ナフサ価格は7万7000円/kl超の水準に上昇する見込み。こうした中、同社は、徹底したコスト削減に努めているものの、主原料価格の上昇を自助努力のみで吸収することは困難であることから、価格改定せざるを得ないと判断した。