原油が不安定、2Qの国産ナフサは3万円程度に
C&Fジャパン・スポットナフサ価格は、足元、200ドル前後の低水準で推移している。200ドル台となったのは2016年2月以来、約4年1カ月ぶり。仮に4月もこの状況が続けば、2Q(4-6月期)の国産ナフサ価格は3万円程度となる見通しだ。
ナフサ価格が低迷している背景として、世界経済の悪化懸念と、原油価格の暴落が挙げられる。中国発の新型コロナウイルスの感染は日本をはじめ欧米やインドなど世界各地に拡大。人やモノの動きが停滞したことで、経済活動の混乱が継続した。各国はロックダウン(都市封鎖)といった対策を強化しており、先行き不透明感が増大している。
一方、需要の悪化懸念から下落していた原油価格も、OPECプラスの協調減産が決裂したことで暴落。WTIは3月20日に一時20ドルを割り込む事態となった。米・露・サウジアラビアといった産油国の間で話し合いの動きが出てきているものの、協議は難航するとの見方が強い。
こうした中、スポット・ナフサ価格も下落基調を強めている。2月から3月第1週までは