コベストロはこのほど、2020年第2四半期の決算を発表した。主要製品の販売量は前年前期比23%減少し、売上高は約22億ユーロ(同33%減)、EBITDAは1億2500万ユーロ(同73%減)、純利益はマイナス5200万ユーロ(同2億4100万ユーロ減)、フリー・オペレーティング・キャッシュフロー(FOCF)は2400万ユーロ(同7900万ユーロ増)であった。
その結果、今年上半期の決算は主要製品販売量は同14%減少し、売上高同23%%減の約49億ユーロ、EBITD同58%減の3億7900万ユーロ、純利益同4億ユーロ減のマイナス3200万ユーロ、FOCF同1億2500万ユーロ減のマイナス2億2500万ユーロ。欧米のコロナ禍による需要の大幅低迷で、販売量の減少に加え平均販売価格の下落が主な要因。
セグメント別に見ると、ポリウレタン事業は販売量26%減で売上高は39%減の9億1300万ユーロ。ポリカーボネート事業は販売量14%減で売上高は28%減の6億4800万ユーロ。自動車・輸送用機器産業の需要は大幅減少し、電気・電子・家電産業は微減、建設産業は増加した。
塗料・接着剤・スペシャリティーズ事業は販売量25%減で売上高は29%減の4億4300万ユーロ。特に自動車・輸送用機器産業の低迷による。いずれのセグメントでも、平均販売価格の低下が影響した。
M.スタイレマンCEOは「予想通りコロナ禍の影響を受けたが、適切な処置をタイムリーに講じ、従業員を守り、生産とサプライチェーンを維持し、顧客への継続的供給を確保した。今後も、固い決意で危機に対応していく」とし、4月に修正した通期業績予想は維持するものの、依然として不確実性は高いとした。