BASFとシノペック(中国石油化工集団)はこのほど、両社の出資比率50%:50%の合弁会社BASF-YPCが中国・江蘇省南京市のフェアブントサイト(統合生産拠点)のネオペンチルグリコール(NPG)生産能力を拡大したと発表した。2015年設立の同工場の年産能力は、今回の拡張工事完了により4万tから8万tに倍増した。これは、現地生産を強化するというBASFのコミットメントを高め、環境に優しい粉体塗料に対する中国市場の高まるニーズに応えるもの。
NPGは化学的・熱的安定性が高く、多くの最終用途、特に各種塗料やプラスチック用ポリエステル、アルキド樹脂の製造で優れた性能を発揮するポリアルコール。重要な応用分野は粉体塗料で、特に家電製品や建設業界の塗料で成功している。
BASFはドイツ、米国、中国(南京、吉林)にNPG生産拠点をもつ世界有数のメーカーで、数十年にわたり幅広い業界に供給し、存在感、革新力、供給の信頼性で貢献する考えだ。