宇部興産 CPLの12月価格、前月比170ドル高

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2020年12月18日

 需給バランスがタイト、原料ベンゼン高騰も要因

 宇部興産は、ナイロン原料であるカプロラクタム(CPL)について、12月(上旬決め)の韓国・台湾大手向け契約価格を前月比170ドル高の1410ドル/tで決着した。上昇幅が100ドル以上となったのは6月以来となる。これで、4か月連続の上昇となったが、その間に380ドルも急騰している状況だ。

 中国の経済活動の回復に伴い、ナイロン需要が活況を呈している。特に商用車用のタイヤコードや、自動車用のエンジニアリングプラスチック、食品用フィルムといった用途が好調となっているもよう。こうした中、域内メーカーのトラブルや定修などにより供給が絞られたことで、需給バランスがタイト化。これに加え、原料ベンゼン価格が上昇基調を強めていることも、市況を押し上げる要因となった。スプレッドについても、

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