住友化学 大日本住友製薬の治験が中止、減損損失を計上

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2021年3月8日

 住友化学はこのほど、第4四半期の連結業績について、子会社である大日本住友製薬の減損損失を計上する見込みとなったと発表した。

 大日本住友製薬は、抗がん剤として開発中の「ナパブカシン」について、結腸直腸がんを対象としたフェーズⅢ試験の解析結果で主要評価項目を達成しなかったことを受けて、現在実施中のフェーズⅠおよびフェーズⅡ試験を全て中止した。

 この結果、「ナパブカシン」に係る無形資産(仕掛研究開発)を全額減損し、減損損失269億円(2億5400万ドル)を計上。また、この開発中止に伴い、175億円(1億6500万ドル)条件付対価に係る公正価値変動の戻入も計上する。なお、業績への影響については、2月に発表した通期業績予想の修正に織り込んでいる。