宇部興産は23日、2021年3月期の通期連結業績予想を修正すると発表した。売上高は6138億円(前回予想比218億円増)、営業利益259億円(同44億円増)、経常利益232億円(同57億円増)、純利益229億円(同99億円増)と、それぞれ上昇修正を行っている。
売上高は、下期に入り自動車用途などの需要回復を背景に合成ゴムやナイロンなどの販売が堅調に推移。営業利益、経常利益は、ラクタムの需給改善による市況上昇、ポリイミドの需要堅調および余剰電力の販売価格上昇に加え、コスト削減効果も発現した。純利益については、これらの要因に加え、繰延税金負債の一部取り崩しなどもあり、前期並みとなる見通し。